人工知能で人を理解し「成長」する自動車の将来像「コンセプト-愛i」をトヨタがCES 2017で発表
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トヨタは2017年1月5日〜7日にアメリカ・ラスベガスで開催される民生用最新技術の見本市「CES 2017」の会場で、オーナーと一緒に「成長」することができる人工知能(AI)を搭載したコンセプトカー「Concept-愛i(コンセプト・アイ)」を発表します。
Toyota Concept-i looks weird, will be fun to drive, and comes with a Disneyfied AI - Autoblog
http://www.autoblog.com/2017/01/04/toyota-concept-i-ces-2017-official/
Toyota’s Concept-i has built-in artificial intelligence named ‘Yui’ - The Verge
http://www.theverge.com/2017/1/4/14169960/toyota-concept-i-artificial-intelligence-yui
「Concept-愛i」はタマゴ型のデザインを持つ車両で、いかにも「コンセプトカー」といった雰囲気を放っています。そういえば、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー Part2」に登場した2015年の自動車はこんな形だったかも。
ドアは4枚構成で、前後ともに跳ね上げ式。
両方のフロントドアを上げると、まるでスーパーカーのようないでたちに。車両のデザインはカリフォルニアにあるトヨタのデザインスタジオ「CALTY(キャルティ)」が担当したとのこと。
ドアを開けると非常に未来感あふれるインテリア。AI搭載のコンセプトカーなのにハンドルが残されているのは興味深いところ。
ヘッドライトは、バンパー部分に埋め込まれている状態で、消灯時には外から見えないようになっています。よく見ると、丸目で少しタレ目がちな印象は往年の「トヨタ800 (通称"ヨタハチ")」にも通ずるものを感じます。車両を動かす動力には、排気ガスゼロの「ゼロエミッションのパワートレーン」が想定されているとのこと。
Concept-愛iでトヨタは、「Yui」と名付けられたAI技術を用いることでドライバーや搭乗者と対話し、感情を読み取って学習することで、パートナーとしての存在となる車の姿を提示しています。
その表示は、車体外側にも出没します。オーナーがドアを開けようと近づくと、ドアに内蔵された有機ELディスプレイに「Hello!」と表示したり……
ブレーキランプと共に「WATCH OUT!!! (注意して!!!)」と表示して周囲のドライバーに注意を促したりする機能が備わっている模様。
自動運転中である時には、ボンネット部分に「AUTOMATED」の文字も表示されるようです。
ハンドルが残されていることからもわかるように、トヨタではこの車両を「完全自動運転車両」とは考えていないとのこと。トヨタの研究開発機関「Toyota Research Institute」のCEOであるGill Pratt氏が、Level 5に相当する完全な自動運転は「実現が近いとは到底言えない」と語っていることからも、トヨタではドライバーとAIが対話しながら安全を目指すという方向を見据えていることがわかります。
AIの「Yui」はドライバーの表情や覚醒状態を読み取ることで、例えば眠気を催している時は照明や振動で交感神経を刺激したり、逆に気分が高ぶっている時はラベンダーなどのアロマで気持ちを落ち着かせるように反応するようになっているとのこと。その他にも、ドライバーの心理に応じて自動運転モードに移行するなどの対応が可能になるとされています。
このように、まるで生き物のようにドライバーの心理に反応する「Concept-愛i」とそのAI「Yui」について、IT系ネットメディアのThe Vergeは「まるで巨大化した"たまごっち"のよう」と表現しています。トヨタでは数年以内に一部機能を搭載した試験車両の試験走行を日本国内で開始する予定と発表しています。
Concept-愛i発表時の様子は、The Vergeによる以下のムービーで見ることができます。
Toyota’s Concept-i event in under 3 minutes - YouTube
トヨタは2017年1月5日〜7日にアメリカ・ラスベガスで開催される民生用最新技術の見本市「CES 2017」の会場で、オーナーと一緒に「成長」することができる人工知能(AI)を搭載したコンセプトカー「Concept-愛i(コンセプト・アイ)」を発表します。
Toyota Concept-i looks weird, will be fun to drive, and comes with a Disneyfied AI - Autoblog
Toyota’s Concept-i has built-in artificial intelligence named ‘Yui’ - The Verge
http://www.theverge.com/2017/1/4/14169960/toyota-concept-i-artificial-intelligence-yui
「Concept-愛i」はタマゴ型のデザインを持つ車両で、いかにも「コンセプトカー」といった雰囲気を放っています。そういえば、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー Part2」に登場した2015年の自動車はこんな形だったかも。
ドアは4枚構成で、前後ともに跳ね上げ式。
両方のフロントドアを上げると、まるでスーパーカーのようないでたちに。車両のデザインはカリフォルニアにあるトヨタのデザインスタジオ「CALTY(キャルティ)」が担当したとのこと。
ドアを開けると非常に未来感あふれるインテリア。AI搭載のコンセプトカーなのにハンドルが残されているのは興味深いところ。
ヘッドライトは、バンパー部分に埋め込まれている状態で、消灯時には外から見えないようになっています。よく見ると、丸目で少しタレ目がちな印象は往年の「トヨタ800 (通称"ヨタハチ")」にも通ずるものを感じます。車両を動かす動力には、排気ガスゼロの「ゼロエミッションのパワートレーン」が想定されているとのこと。
Concept-愛iでトヨタは、「Yui」と名付けられたAI技術を用いることでドライバーや搭乗者と対話し、感情を読み取って学習することで、パートナーとしての存在となる車の姿を提示しています。
その表示は、車体外側にも出没します。オーナーがドアを開けようと近づくと、ドアに内蔵された有機ELディスプレイに「Hello!」と表示したり……
ブレーキランプと共に「WATCH OUT!!! (注意して!!!)」と表示して周囲のドライバーに注意を促したりする機能が備わっている模様。
自動運転中である時には、ボンネット部分に「AUTOMATED」の文字も表示されるようです。
ハンドルが残されていることからもわかるように、トヨタではこの車両を「完全自動運転車両」とは考えていないとのこと。トヨタの研究開発機関「Toyota Research Institute」のCEOであるGill Pratt氏が、Level 5に相当する完全な自動運転は「実現が近いとは到底言えない」と語っていることからも、トヨタではドライバーとAIが対話しながら安全を目指すという方向を見据えていることがわかります。
AIの「Yui」はドライバーの表情や覚醒状態を読み取ることで、例えば眠気を催している時は照明や振動で交感神経を刺激したり、逆に気分が高ぶっている時はラベンダーなどのアロマで気持ちを落ち着かせるように反応するようになっているとのこと。その他にも、ドライバーの心理に応じて自動運転モードに移行するなどの対応が可能になるとされています。
このように、まるで生き物のようにドライバーの心理に反応する「Concept-愛i」とそのAI「Yui」について、IT系ネットメディアのThe Vergeは「まるで巨大化した"たまごっち"のよう」と表現しています。トヨタでは数年以内に一部機能を搭載した試験車両の試験走行を日本国内で開始する予定と発表しています。
Concept-愛i発表時の様子は、The Vergeによる以下のムービーで見ることができます。
Toyota’s Concept-i event in under 3 minutes - YouTube