「べっぴんさん」63話。男会のドヤ顔って
連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第11週「やるべきこと」第63 回 12月14日(水)放送より。
脚本:渡辺千穂 演出:梛川善郎
紀夫(永山絢斗)は家族のために変わろうとして、「どんなことでもコツコツと」と洋裁教室の司会に再び挑む。
すみれ(芳根京子)は、大急の支店準備に追われていたところ、喜代(宮田圭子)が腰を痛めて入院したため、家事と仕事の両方をやらなくてはならなくなってしまう。
すみれの姿を見て変わっていく紀夫。台詞でもっともらしく励まされるのではなく、すみれが黙々と働く姿を見て、戦争の傷や仕事の悩みなどが少しずつ癒やされていく。
ところが、紀夫の状況がやっと上向いてきたと思ったら、今度はすみれに苦悩が押し寄せて来そうな気配。
これまでずっと、家の仕事は女中の喜代に任せていたから出来たことが、なにもかも自分でやらなくてはならなくなったとき、どうなるのか。
すみれ夫婦がふたりそろって元気に邁進する日は来るのか。
洋裁教室の司会をなんとかやり遂げた紀夫。男会の懸念事項は、キアリスの経理がおざなりであることへとシフトする。フォローしてやろうと考える昭一(平岡祐太)と勝二(田中要次)だが、紀夫は経理が天職らしいのだから、苦手なことを坂東営業所でやるよりもキアリスに入って経理をやったほうがいいと視聴者の多くは思ったことだろう。また、昭一たちがおれたちがいないと・・・ってドヤ顔していることに関しては、いや、いなくても大丈夫だから、と思った視聴者も多いだろう。
お金のことになると、ぽかーんとしてしまう女たちのことを想像する男会のひとたち。
その想像から現実の飲み屋の場面に戻るとき、飲み屋の客が左から右に移動(ワイプ)することで場面転換するというさりげない映像テクを使った。もともと4Kカメラでキレイな画を撮っていた「べっぴんさん」だが、ここへ来て急に映像テクニックをいろいろ使いはじめた。62話のハイスピード悦子様に続き、63話では、高速で働く武(中島広稀)とか。のんびり気味だった世界観にメリハリをつけようとしているのか。
映像テクとは違うが、「大急」としての押しの強さを表すような、小山(夙川アトム)のやたらどアップも気になる。
いつの間にか龍ちゃん(原知輝)が保育所で面倒見てもらえるいい子になっていたことにも驚いた。
みんなが一丸となって愛情を注いだ甲斐があった。よかったね。
(木俣冬)
脚本:渡辺千穂 演出:梛川善郎
63話はこんな話
紀夫(永山絢斗)は家族のために変わろうとして、「どんなことでもコツコツと」と洋裁教室の司会に再び挑む。
すみれ(芳根京子)は、大急の支店準備に追われていたところ、喜代(宮田圭子)が腰を痛めて入院したため、家事と仕事の両方をやらなくてはならなくなってしまう。
でこぼこ夫婦
すみれの姿を見て変わっていく紀夫。台詞でもっともらしく励まされるのではなく、すみれが黙々と働く姿を見て、戦争の傷や仕事の悩みなどが少しずつ癒やされていく。
ところが、紀夫の状況がやっと上向いてきたと思ったら、今度はすみれに苦悩が押し寄せて来そうな気配。
これまでずっと、家の仕事は女中の喜代に任せていたから出来たことが、なにもかも自分でやらなくてはならなくなったとき、どうなるのか。
すみれ夫婦がふたりそろって元気に邁進する日は来るのか。
紀夫は経理をやればいいのでは
洋裁教室の司会をなんとかやり遂げた紀夫。男会の懸念事項は、キアリスの経理がおざなりであることへとシフトする。フォローしてやろうと考える昭一(平岡祐太)と勝二(田中要次)だが、紀夫は経理が天職らしいのだから、苦手なことを坂東営業所でやるよりもキアリスに入って経理をやったほうがいいと視聴者の多くは思ったことだろう。また、昭一たちがおれたちがいないと・・・ってドヤ顔していることに関しては、いや、いなくても大丈夫だから、と思った視聴者も多いだろう。
男会シーンのワイプに注目
お金のことになると、ぽかーんとしてしまう女たちのことを想像する男会のひとたち。
その想像から現実の飲み屋の場面に戻るとき、飲み屋の客が左から右に移動(ワイプ)することで場面転換するというさりげない映像テクを使った。もともと4Kカメラでキレイな画を撮っていた「べっぴんさん」だが、ここへ来て急に映像テクニックをいろいろ使いはじめた。62話のハイスピード悦子様に続き、63話では、高速で働く武(中島広稀)とか。のんびり気味だった世界観にメリハリをつけようとしているのか。
映像テクとは違うが、「大急」としての押しの強さを表すような、小山(夙川アトム)のやたらどアップも気になる。
今日のびっくりさん
いつの間にか龍ちゃん(原知輝)が保育所で面倒見てもらえるいい子になっていたことにも驚いた。
みんなが一丸となって愛情を注いだ甲斐があった。よかったね。
(木俣冬)