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 SF界の巨匠ロバート・A・ハインラインの小説「異星の客」を、米Syfy局がテレビシリーズ化しようとしていると The Hollywood Reporter などが報じた。

 同小説は火星で生まれ育った人間のヴァレンタイン・マイケル・スミスが、青年期になってから地球に来て、地球の文化を体験する物語。ヒッピーのコミューンや組織的な世界平和の試みなど、1960年代に起きたことを予言したような作品となっている。

 パラマウント・テレビジョンのエイミー・パウエルは、ハインライン作品をテレビドラマ化できることに興奮しているとコメント。「わたしは大学生のときからこの作品に共感しています。40年以上、新たなファンが生まれ続けることには理由があるんです」と語り、この作品を映像化するにはSyfy局がぴったりだと言っている。

 ハインライン小説では、「月は無慈悲な夜の女王」の映画版『アップライジング(原題) / Uprising』の企画が2015年に発表され、映画『X-MEN』シリーズのブライアン・シンガーがプロデューサーの一人に名を連ねているが、今のところ製作には至っていない。同小説は2度映画化が試みられているが、実現せず、そのたびに権利がハインラインの遺産管理団体に戻されたとi09.gizmodo.comは報じている。(澤田理沙)