いまトスカーナで見るべきものは?現地ガイドにピサの斜塔だけじゃない魅力を聞いた!

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こんにちは、編集長の のりおです。Linkトラベラーズでは、世界各国のツーリズムイベントに参加・取材した記事を投稿しています。

今回お誘いいただいたのは、イタリアはトスカーナ州のツーリズムイベント。いわゆる観光に関する情報共有会ですね。とはいえ、現地の生の声が聞ける貴重な機会でもあり、行きたくなること間違いなしな内容でした。

 

東京ドームで再現された「ピサの斜塔」

今回のイベントが実施されたのは、東京ドームに隣接する「東京ドームホテル」。こんな眺めを持つ高層の建物です。

なぜ東京ドームで実施されたかといえば、このトスカーナの名所「ピサの斜塔」に関する企画が、まさにこの東京ドームの一体で実施されているから。

東京ドームシティ 2016-2017 イルミネーション

詳しくはこちらのリンク先譲りますが、イタリアとピサの斜塔などをモチーフにした日伊国交150周年記念イルミネーションが11月10日〜2月19日まで実施されています。

 

そんなイルミネーションのスタート前に実施されたのがこの「トスカーナ州《ピサの斜塔inジャパン》プロジェクト」のツーリズムイベントです。

トスカーナといえば、やはりピサの斜塔のイメージがとても強いですよね。その他について、今日は改めて勉強する良い機会でした。

 

ということでイベントがスタート。

 

まずはトスカーナ州の場所の確認から。ちょうどイタリアの中心部なんですね。

 

トスカーナとはいいますが、最も有名な総称としては「フィレンツェ」かもしれません。イタリアの各主要都市からの交通の便も良好な、イタリアを代表する観光地域です。

 

ミラノから1時間45分ってところを見ると、東京から名古屋に移動するみたいなイメージですかね。

 

あなたの・わたしの知らないトスカーナ(フィレンツェ)

さて、そのトスカーナですが、観光地は大きく分けて丘陵地域、海辺、市街地になるとのこと。特にビックリしたのがこの丘陵地域なのですが、これについては後述します。

 

さすが観光地ということで、さまざまな観光受け入れ体勢が整っています。特にホテル数は圧巻ですね。

 

ところが、日本人がそこまでたくさん行っているかといえばそうでもなく。今回トスカーナの案内をしてくれた現地ガイドの川崎さんによれば、やはりミランやローマなどの大都市に行く「ついで」で寄る人が多いのだとか。それがこの「2.1泊/人」に現れていますよね。といっても、今回の話を聞くと「むしろトスカーナに行くついでにミランでも良いのかな?」と思えてくるくらい、トスカーナ州っていろいろなものがありました。

 

わかりやすいのは「食」です。特にトスカーナといえばトスカーナワインですよね。トリップアドバイザーの最優秀賞を受賞するほどに充実しているのだそう。これは知らなかった。

 

また、目を見張ってしまうのがこの文化遺産の数。ちょっと良くわからない数の遺産が。特に「要塞・城」の4,000ってなんだこれは!

 

またルネッサンス発祥の地でもあり、芸術面も充実しているのが、このトスカーナです。

 

全く知らなかったんですが、レオナルド・ダ・ビンチの「ダ・ビンチ」って「ビンチ出身」って意味なんだそう。えっ、つまりトスカーナ地区ビンチのレオナルドさんってことだったの???知らなかった!!!知らないうちにトスカーナの地名を連呼している、それが現実だったんですねえ。なんだか急にトスカーナが身近になってきました。

 

世界遺産が密集していることでも有名なんだそう。同地区に7つもありますからね。これは2日じゃ無理です。でも逆に言えば、もう少し日数があればまわりきれるわけですよね。

 

有名なのはもちろんピサの斜塔のあるドゥオモ広場。通称「奇跡の広場」です。

 

とはいえ、ピサの斜塔だけでなく、中心部の建築物にはこんなにもバリエーションが。おいおい、全部まわりたいよ。

 

ザ・中世の都市がそこにはありました。外敵を防ぐ「城壁」に囲まれた都市。まさにドラクエやFFの世界です。

 

そして感銘を受けたのがこちら、フランチジェナ街道のプロジェクトです。これ、いわゆる巡礼の旅をイタリア縦断して行うものなのですが、旧時代の石畳の上を歩いて回るという、日本でいう東海道やお遍路の旅に近いことができるのですね。これは面白い。もちろん行程の一部だけを楽しむだけでも十分に魅力が味わえるということで、トスカーナ旅行の1日ぶんをこれに充ててみても面白そう。ヨーロッパにいくとついついあくせくしてしまうので、こういったまったりした旅もあこがれますねえ。

 

もちろんピサの斜塔と、その周辺にある奇跡の広場も間違いないのですが、もっともっとたくさんの魅力がトスカーナにはありそうです。

 

川崎さんの語る「もっと」なトスカーナの魅力!

さて、イベント終了後にはお楽しみの取材タイム。

今回の案内を担当してくれた川崎さんに囲み取材です。

めちゃめちゃ濃い話が聞けたのですが、全て書くとものすごい長さになってしまいますので、以下エッセンスを。

まずトスカーナといえば、オリーブオイル。海岸線でとれたオリーブはシーフードに合う味わいがあって、これぞまさに「地産地消」の姿なんだとか。なるほど、オリーブオイルの産地とのマッチングに気を払ったことはありませんでした。

となると気になるんですが、そもそもトスカーナでは普段何を食べているのでしょう?驚いたことに、昔はうなぎだったそうです。えっ!?って思いますよね。意外と世界中でうなぎって食べられているんですよねえ。

他、ひよこ豆の粉でつくるチェチーナ。おやつみたいな、主食みたいな感じだそう。これは現地で食べてみたいところです。

 

また、最近観光で俄然注目されているのが、アルベルゴ・ディフーゾ(鳥の巣、という意味)と呼ばれる、空き家を再生してのホテル化プロジェクト。日本でいうなら、京都が空き長屋をホテルに改装しているようなものがわかりやすいかもしれません。

現地の伝統的な建物に泊まれるというのは、唯一無二な体験です。この活動はイタリアを発端としていま世界中に広がっており、日本でも概念として取り入れる自治体が増えているそうですよ。これはぜひ活用してみたい仕組みです。アルベルゴ・ディフーゾを中心としたツアーとか、あったら人気が出そうです(もうあるかもしれませんね)。

 

一般的な観光としては、国宝級もそこらへんにゴロゴロ存在しているのが、イタリアの特徴なんだそう。イタリア全土が日本のそれこそ京都みたいなものでしょうか。古いものを大切にしていて、ちょっとばかし不便でも、昔のものをありのままに生かすのがイタリアなんだそう。確かに道路とか、どちらかといえば「保存」のほうが主眼になってますよね。

あとは交通について。基本的に村にはバスで行くのが基本だそう。ただし本数が少ないので、たくさんまわりたいならチャーターか、自分でレンタカーかが良いみたい。

先ほどの巡礼街道で歩くのはブームになっていて、かつてのローマが作った道を歩くのは感慨深いそうですよ。

5〜6日かけて、ゆっくり味わってほしいとのことでした。

 

グルメと文化のバランスが絶妙なトスカーナ

今回感じたコトは、トスカーナ州ってグルメと文化のバランスがすごくよさそう!ってことでした。ザ・イタリアを味わう旅。そんなトスカーナ州の魅力がよーーくわかりました。

トスカーナ州 | イタリア政府観光局