ヤクルトのバレンティン

写真拡大

 8日からクライマックスシリーズがスタート。3位以内に入れなかったチームの外国人は、続々と帰国し始めている。そこで気になるのが、今季限りで契約が切れる助っ人選手たちの動向だ。

 ヤクルトのバレンティンは3年契約3年目。13年に日本新記録となるシーズン60本塁打を記録すると、3年契約がスタートした14年にはリーグ3位の31本塁打をマーク。昨季は太ももの故障もあり、チームは14年ぶりにリーグ優勝を果たすも、自身はわずか15試合の出場にとどまった。

 契約最終年となる今季は、山田哲人、雄平、川端慎吾といった主力がシーズン途中に故障で離脱していく中、バレンティンは132試合に出場して、31本塁打、96打点の成績を残した。バレンティンは来季以降もヤクルトでプレーすることを熱望しているが、故障の多さに加えレフトの守備力など様々な問題を抱えている。ヤクルトがどういった選択を下すか今オフ注目だ。

 阪神のゴメスも今季で契約が切れる。ゴメスは来日1年目の14年にリーグトップの109打点を挙げ、“4番打者”としてチームに欠かせない存在感を発揮した。しかし、2年目の昨季は72打点と大きく打点を減らした。3年目の今季は4番ではなく、5番や6番を打つケースが多くなり、以前に比べると絶対的な存在ではなくなってきている。ゴメス本人は残留を希望しているが、来季の契約は新外国人の獲得動向次第となりそうだ。

 一方で、25年ぶりのリーグ優勝に貢献したジョンソン(広島)、本塁打王のレアード(日本ハム)、来日最多35本のアーチを描いたメヒア(西武)、CSファーストステージ第2戦で好投したバンデンハーク(ソフトバンク)などは、既にシーズン中に来季以降の契約を結んでいる。

 来季の契約を更新する可能性の高い選手もいるが、契約を更新せずチームを離れることになりそうな助っ人もいる。助っ人たちの動向から目が離せなさそうだ。

【今季限りで契約が切れる主な助っ人】

デスパイネ(ロッテ)

スタンリッジ(ロッテ)

ウィーラー(楽天)

エルドレッド(広島)

メッセンジャー(阪神)

ゴメス(阪神)

バレンティン(ヤクルト)

【来季以降の契約を結んだ主な助っ人】

レアード(日本ハム)

バンデンハーク(ソフトバンク)

メヒア(西武)

ジョンソン(広島)