都知事選候補、主要3人以外の意外な経歴…泌尿器科医に映画監督まで?
300万円という決して安くない供託金を納め、リスクを負って都知事選に出馬した候補たち。
組織の後押しがある「主要3人」だけが取り上げられる現状はフェアじゃない。放送禁止用語連発の候補からヒクソン・グレイシーの元通訳まで、都知事選候補を紹介した記事前編に続き、メディアでほとんど報道されない候補たちの経歴も紹介しよう。
●上杉隆(48歳)
ジャーナリスト。『石原慎太郎「5人の参謀」』など自著を示し都政取材実績を強調。故・鳩山邦夫氏の秘書としても都知事選経験あり。
●桜井誠(44歳)
元在特会会長。街頭演説では支援者たちが持参した自著にサインし、握手や写真撮影に応じていた。「都政を国民の手に取り戻す!」が合言葉。
●七海ひろこ(32歳)
参院選にも幸福実現党から出馬。「ハグ&握手は彼女の真骨頂。変えるつもりはない」(秘書)。リピーター多し。本誌記者もハグされました。
●せきくち安弘(64歳)
別荘を売って供託金を捻出した参院選に続き、選挙連戦。都知事選は3度目。前回まではかつらをかぶっていたが、今回は本名&地毛で勝負。
●望月義彦(51歳)
ソフトウエア開発会社社長。政見放送では「現在もまだ収入がございません」と衝撃の告白。「どうか私、望月を拾ってください」と訴えた。●やまなかまさあき(52歳)
未来創造経営実践党党首。税理士。名刺裏には「株式会社 観光都市・大東京 代表取締役」と印刷。「冗談だからね」と笑って渡す。
●今尾貞夫(76歳)
泌尿器科医。街頭演説の予定はなく、ポスターと政見放送で政策を訴える。「選挙は思いを表現する場。特別なものでもなんでもない」
●岸本雅吉(63歳)
歯科医師。医療法人理事長。「都民を健康にし、都経済を健全に!」と提唱。小学校・中学校時代に「徴農制」を導入することも公約に入れた。
●宮崎正弘(61歳)
日本大学芸術学部映画学科教授。映画界での監督・プランナー経験をもとに「都知事にプロデューサーシステムを実践、実現したい」と立候補。
●武井直子(51歳)
個人企画「平和党」発起人。元塾講師。現在無職。地球規模の大陸砂漠地緑化・森林都市建設という公共事業「オアシス計画」の推進を訴える。
●ないとうひさお(59歳)
元自衛官。前回都知事選では信号を待つ人の正面に回り、「ふところもこころもあたたかい東京を!」と訴えるキャッチセールス型演説を展開。
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月曜発売の「週刊プレイボーイ」32号では、この全21候補たちの選挙戦序盤に密着。「泡沫(ほうまつ)」という言葉で切り捨てるにはもったいない、彼らの熱い思いに触れてみてほしい。
(取材・文/畠山理仁 取材/興山英雄)
■週刊プレイボーイ32号「立候補者21人ほぼ全員直撃!! 都知事選 人間激場」より