日南学園vs佐土原
【第1シード・日南学園】2回戦：3対0延岡商、3回戦：13対2都城東【佐土原】1回戦：7対0宮崎海洋(7回コールド)、2回戦：8対6高鍋、3回戦：5対2日向学院(第8シード)
ベスト4進出をかけた準々決勝第1試合は、まさかの展開となった。
0対0で迎えた2回表、日南学園の攻撃。
5番・�靄椶涼譱旭詑任鯣蘋擇蠅法¬技牋貽麥櫃�ら7番・石嶋がバスターで右線越えの2点適時三塁打を放つ！続く8番・石田が中前適時打！
さらに、二死二三塁から敵失(捕手から三塁手へ悪送球)で4点目をあげると、3番・前田が三遊間を抜く左前適時打で、日南学園5対0佐土原とする。
そして、3回表にビッグイニングが待っていた。
日南学園は、先頭の6番・萩原が一塁線を破る右前二塁打で出塁すると、二死三塁から9番・蓑尾が三塁線を破る左前適時打を放つ！1番・長原が右越え二塁打で続くと、2番・芳賀の左中間越え2点適時二塁打で8点差とする。
ここから、連続四球で出塁した走者を加えて、二死満塁のチャンスに、5番・�靄椶�セカンドの頭上を越えるライナー性の打球を右中間へ放つ！これが走者一掃の適時二塁打となって11点差。
二死から始まった日南学園の攻撃は、まだ終わらない。
6番・萩原の内野ゴロは敵失(一塁手の悪送球)となり、二走・�靄椶�12点目のホームイン！
7番・石嶋は二塁手後方へポテンヒットを放ち、二走・萩原が13点目のホームイン！
二死一二塁となって、マウンドにあがったばかりの佐土原3番手ピッチャーがワイルドピッチ！二走・石嶋が判断良く好走塁で14点目のホームを踏んだ！
佐土原、アウトあと一つが遠い！
なおも、二死一三塁から1番(代打)・山崎が一二塁間を抜く右前適時打で15点目！2番・芳賀が三遊間を抜く左前適時打で16点目をあげる！ここで、左翼手からの返球間に、一走・山崎が三塁を狙うもタッチアウト（7−2−5）。日南学園の長い攻撃が終わり、電光掲示板の3回表に「11」が灯った。
試合開始から1時間で日南学園16対0佐土原。決着あり。
佐土原は、3回と4回に1点ずつ返すも、追いつくにはあまりにも大きい点差だった。
最終的に、容赦なく3点を追加した日南学園。5回まで大会最多となる21安打で、19対2の5回コールド勝ち！
長短打含む全ての打球が、バットの芯でとらえた強烈な当たり。上空に打ち上がる凡フライ(ミスショット)が全く無く、ライナー性あるいは野手の間を抜く強いゴロで得点を重ねる猛攻が、お見事だった！
3回戦の終盤から、強力打線は本領発揮！すでに最高潮の雰囲気に達している第1シード・日南学園！
主将でエースの森山を完全に温存するかたちで、準決勝進出を決めたのは大きい。
「(第5シード)宮崎工vs鵬翔(第4シード)」の勝者をどう料理するか？
春夏連続甲子園出場まで、あと2つ！頂点まで駆け登る準備は整っている。
一方、バッテリーを含むスタメン6人が2年生の佐土原。ノーシードから第1シード・日南学園に挑んだが、全く歯が立たなかった。1年後には、どのようなチームに成長しているか。この悔しさを忘れることなく、来年の夏に向けて新チームが始動する。
（文＝三角 竜之）
注目記事・第98回全国高等学校野球選手権大会 特設ページ
