トルコの中央アナトリアに位置するカッパドキア。

無数の奇岩がニョキニョキと連なるその光景はトルコ最高の奇景であり、絶景です。

「ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群」として世界複合遺産にも登録されています。

「世界複合遺産」とは世界遺産のうち、自然遺産と文化遺産の両方の基準を満たすもののこと。

類まれなる自然の造形と、迫害から逃れるためこの地に隠れ住んだキリスト教徒が残した教会や地下都市などの文化的価値の両方が認められ、世界でもわずか32件しかない複合遺産の一つに選ばれているのです。

カッパドキア観光の中心となるのがギョレメ。

ここにはギョレメ野外博物館があり、カッパドキアの中でもホテルやレストランの数も多く賑やかなエリアです。

ギョレメ・パノラマからの景色がこちら。

カッパドキアはその景色を目にする誰もが驚きの声を上げずにはいられません。

それは私たちが今まで見たことがある世界とはあまりにもかけ離れているためです。

大小の奇岩がまるで波を打つかのように、どこまでも広がっています。

異次元の世界に飛び込んだのではないかと思うほどの光景はまさに「驚異」としか言いようがありません。

カッパドキアの奇岩には帽子をかぶった人のように見える岩、キノコのような岩など、ユニークなものがたくさんあります。

自然のアートが何を表現しているのか見比べてみるのも楽しいですよ。

これらの奇岩群は、エルジエス山とハサン山の度重なる噴火によってできたものです。

噴火によりできた柔らかい地層の上に固い地層が堆積し、その後数万年にわたる風雨の浸食によってこの世のものとは思えないような景観がつくられました。

大自然が気の遠くなるような長い時間をかけて造り上げた、まさに神秘の光景です。

そんな大自然の神秘を感じるために、カッパドキアの中心部だけでなく、旅行会社やホテルのツアーを利用してトレッキングに出かけてみてはいかがでしょうか。

観光地化されているギョレメとは違い、ホテルやレストランなどの施設がない場所では見渡す限り奇岩の谷です。

大自然のパワーを感じられ、ギョレメとはまた違った魅力が発見できるはずです。

人類の歴史を紐解くと、ローマ帝国の弾圧から逃れるためにキリスト教徒がこの地に移り住み始めたのは今から2000年ほど前のこと。

7〜13世紀頃のカッパドキアは、イスラム勢力による迫害から逃れるために隠れ住んだキリスト教徒たちの一大シェルターの様相を呈していました。

カッパドキアには今も彼らがが築いた教会跡や礼拝堂跡が多数残されており、その数は1000を超えるともいわれています。

こちらはキリスト教徒が描いたフレスコ画。

もとの住みかを追われてまで信仰を貫いた彼らの信仰心がいかに強くまっすぐであったのかが垣間見えます。

そしてカッパドキアをさらに楽しむために泊まりたいのが自然の洞窟を利用したホテル。

宿泊施設は、手頃なペンションからラグジュアリーホテルまで選択肢も豊富ですから予算に合わせて選ぶ事が可能です。


まるで小人のおうちのような洞窟ホテル。

洞窟に泊まれるなんてなんともワクワクしてしまいますね。

観光大国トルコにはたくさんの魅力的な観光地や世界遺産がありますが、そのなかでもカッパドキアの存在感、特別感は群を抜いているといってもいいでしょう。

世界でここにしかない絶景・奇景を見に出かけませんか。

Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア