1日、TBS「爆報！THEフライデー」では「No.1乱闘劇！クロマティに殴られた男 ???でお客獲得！年商6000万円」と題し、元中日ドラゴンズの投手・宮下昌己氏の“今”を伝えた。

1987年6月11日、巨人対中日の一戦で球史に残る乱闘劇は起こった。宮下氏が巨人の助っ人外国人選手ウォーレン・クロマティの背中にデッドボールを当てると、怒ったクロマティは「帽子を取って謝れ」というゼスチュアをしながらマウンドへ。一歩も退かない宮下の顔面を右ストレートで打ち抜いた。

大乱闘から29年、宮下氏は51歳に。1991年に戦力外通告を受けると吉祥寺でステーキ店を開業するも5年で閉店。その後はバイトをしながら食い繋いでいたという。

すると、10年前に父が経営する米問屋に携わると、驚きのアイデアで事業の不振を立て直した宮下氏。「お店をやってると光熱費や人件費がかかってくる。配達一本なので倉庫を借りたほうが安い」とコンテナのレンタルスペースを活用し、経費を削減。名刺にはクロマティに殴られたシーンを印刷し「この名刺を見せると“ああ、あの時のね”と（話が弾み）すんなり営業の話に入っていける」という。

現在は50件もの得意先に米を卸し、休日はボランティアで中学生に野球を教えているという。宮下氏は子供達に「乱闘まがいのことになれば、とにもかくにも帽子取って謝りなさいと。向かってきちゃったら一目散に逃げろ」と教えていると言い、笑顔を見せた。