金沢に来たら海の幸と日本酒は絶対に堪能したい!という一心で、猛吹雪のなか「寿し龍」へ

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白川郷のライトアップを見終わり、金沢駅周辺のホテルに到着したのが22時前後。せっかく金沢まで来たのにこのままホテルの大浴場で疲れをとって就寝、なんて寂しすぎる。そう、日本酒とお寿司が食べたいに決まってる!

17時に夕食はすませていましたが、それは一旦なかったことにして夕食(2回目)を食べに外にでました。

 

金沢駅周辺、猛吹雪。やや寒かったですがつらい感じはなく、むしろフカフカの雪を踏み歩くのはとても楽しい。

ホテルから10分程度歩いて到着したのが「寿し龍」というお店。

店内は貸切状態

大雪で、日曜の夜遅くということもあってお客さんはいませんでした。贅沢にも貸し切り状態。

石川と富山の日本酒を3種類ほど

金沢近辺の日本酒をいただきたい旨を伝え、あとはお店の人におまかせでだしてもらいました。

石川県の「大辛口 純米酒 名流 手取川」

石川県金沢市の「福正宗 銀ラベル」

富山県の「立山」

知らない銘柄ばかりでしたが、どれもこれもすっきりとした飲み口で好きなタイプ。それぞれ1合ずつ。

美味しいものだらけで感動の嵐・・・極楽すぎる

最初に注文したのは「白子の酢の物」。ぷりっぷりで濃厚、それをお酢でさっぱりいただく。味を噛み締めて噛みしめて、飲み込む直前に日本酒をさっと流しこむ。白子と日本酒のマリアージュ、最高!
続いて香箱ガニ。1年前に都内で初めて食べてそのうまさに感動し、その感動が再び。ミソの苦旨さがたまらない日本酒がとまらない。外子のぷちぷち食感もよい。
ミソをだいたい食べて終わって満足しきっていたら、大将から「赤いのも食べられるよ。日本酒とあうよ(ニヤリ)。」と。この赤いものの正体は「内子」というらしく、体内にある卵のことだそうな。箸でつついてみたらぽろっととれました。さくっと口の中でほぐれる。んーーーこのほろ苦さ、確かに日本酒とあいます。残さなくてよかった…
そろそろお寿司をお願いします、と大将に告げる。でてきたのは初めて耳にする「ガスエビ」というエビ。とても肉厚でぷりっとした身、そして結構甘い。見た目がそこまで美味しそうな感じじゃなかったにも関わらずこの美味しさ、ギャップで食べてみた時の衝撃が大きかった。観光に来ていると告げていたので、日本海側でとれるものをだしてくれたのだと思う。
「ブリのトロ」
まぐろのトロなら食べたことあるけど、ブリのトロはお初にお目にかかります。赤身に脂が染みこんでピンク色になっているこの美しさよ。やわらかい食感、ほどよい脂、こんなブリがあったとは。
「ヒラメのえんがわ」
目の前に現れたのは、私が知っている真っ白なえんがわと見た目が全然違う。なるほど、今まで食べていたのがカレイのえんがわで、これがヒラメのえんがわ、ということでしょうか。食べてみると、カレイよりも脂身がちょっと少なめであっさり、お上品な味。カレイのえんがわとヒラメのえんがわ、全く別物でしたが「私はどちらも好き」。
なんとも美しいビジュアルのイカさん、これは三角の部分とのこと。コリコリであまーい。
「バイ貝」
満腹になってきたので寿司じゃないものをお願いしました。あっさりしていて最後のシメによい。
「のどぐろ」
バイ貝で終わりにするつもりだったんですが、日本酒が残っていたのであともう一品なにか!とお願いしたらのどぐろのお寿司が登場。危うく金沢にきたのにのどぐろを食べずして帰るところでした。大将、ナイスすぎます。最後に最高の一品をいただきました。貸切状態のお店でずっと大将と二人っきり。本来なら緊張してしまうところですが、大将の人柄で完全に心がほぐれてました。私が美味しそうに噛み締めていると、静かにニヤッと「美味しいでしょ。」と。そんな感じのやり取りが何回もおこなわれてました。

回らないお寿司屋さんで何も気にせず食べたいものを注文しまくり、日本酒も満足がいくまで飲み続け、お会計は10300円。ひとり飲みでこんなに贅沢したのは初めてでしたが、全く悔いはないです。ラストオーダー時間をすぎていることにも気が付かず、最後にもう1杯、最後にもう1品といって注文し続けた私に笑顔で対応してくれた大将には、心から感謝を。素敵な夜をありがとうございました!

寿し龍

石川県金沢市笠市町9-7
11:00〜24:00(ラストオーダー 22:30)
水曜定休

金沢に来たら海の幸と日本酒は絶対に堪能したい!という一心で、猛吹雪のなか「寿し龍」へ