「格安スマホ」への乗り換えで家族旅行も夢じゃない!?

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先日、ソフトバンクから月額2900円で1GBのデータ通信を利用できる「データ定額パック・小容量」を4月以降に始めるという発表がありました。5分以内の電話ならすべての国内電話が無料になる「スマ放題ライト」などとあわせるとトータルは4900円となります。

スマホ契約者の平均利用料が約6500円ということを考えると、5000円を切ったことで安くなったかのように思われます。しかし、格安スマホに比べると実はまだまだかなり高いということが判明! 格安スマホに変更したら、一体どれくらい安くなるのでしょうか。

■よく聞く格安スマホ、どういうもの?



ます最初に、格安スマホについて簡単におさらいしておきましょう。ドコモやソフトバンク、auなどの大手3社のスマートフォンと比較して、データ通信料金が抑えられた「SIMカード」と「スマートフォン」が組み合わさったのが格安スマホ。NTTドコモ、au(ソフトバンクなし)などの回線を借りてイオンスマホ、楽天モバイル、ビックカメラなどのMVNOが、格安でサービスを提供しています。MVNO会社は現在20社以上ありますが、その多くがNTTドコモの回線を使用しています。NTTドコモの回線を使いながら月額利用料金が安く使えるのが魅力です。

■格安スマホへの変更で平均約7万2000円もお得に!?



気になる料金ですが、どれくらい安くなるものなのでしょうか。通常、スマホの月額利用料金は6500円ほどといわれています。それが格安スマホの場合は月額利用料金3500円くらいとなり、その差は6000円にもなります。毎月6000円×12カ月で7万2000円にもなるのです。

しかも大手キャリアのスマホの場合は通常「2年縛り」と呼ばれる契約があり、2年使うことを前提に月々の利用料金から割引をする分、契約期間内に解約すると違約金(約9500円)が発生する場合があります。

格安スマホと大手キャリアのスマホの通信料、2年使った場合はどのくらいの差が出るのでしょうか。

格安スマホには「2年縛り」はほとんどありませんが、ここでは大手キャリアのスマホに合わせて2年で計算します。

格安スマホを2年使った場合

月3500円×24カ月=8万4000円

大手キャリアのスマホを2年使った場合

月6500円×24カ月=15万6000円

2年使用した場合の差額 7万2000円

■月8000円利用していたのが格安スマホだと月2000円になることも!



上記の金額はあくまでも平均値です。友人の話では以前auのスマホを使っていた時の月額使用料は毎月8000円くらいだったのが、楽天モバイルに替えてから月2000円まで下がったということです。その場合2年使用した時の差額を計算すると19万2000円となります。差額分だけで1年に1回、ちょっとした家族旅行ができそうですね。

■1カ月1000円以下で使える格安スマホも登場



070、080、090の番号を持たない、主にインターネットでの検索や閲覧をメインに使うという人は、データ専用SIMを選べば月1000円以下で利用できます。通話はLINEなどの通話料無料アプリかIP電話などを利用すれば、

「今使っている番号をそのまま使いたい」という場合は音声データSIMにすれば、通話もインターネットも問題なく使えます。価格はデータ専用SIMよりも若干あがりますが、こちらも1000円前後とかなりお得な価格で利用できますね。

仮に4人家族で1人ずつ1台の格安スマホを使ったとしても月4000円ほどとなり、大手キャリアを使い続けるより格段に安くなるのではないでしょうか。

■通話メインの場合は通話無料アプリをインストール



格安スマホの場合は、プランの中に通話料が含まれていないことが多いため、通話したぶんだけ課金されることがあります。そのため通話料が高い人は大手キャリアがやっているような「通話定額プラン」のほうが安くなることもあります。ただ、これは自分と、通話する相手がLINEやSKYP、カカオトークなどの通話料無料アプリをインストールしたり、IP電話を使用すれば問題なし。LINEなどの普及によって、家族や友人の間でも電話すること自体、少なくなっているのではないでしょうか。

■大手キャリアのメルアドは使えなくなるけど、そもそも必要ない!?



格安スマホにすると、これまで使っていたドコモやソフトバンク、auで使っていたメールアドレスが使えなくなります。しかしSNSなどでのやり取りがメインとなっている今ではほとんど必要ないかもしれませんね。

■1GBプランでもWi-Fiを使えば動画もサクサク見放題



格安スマホを一番安いプランで使おうと思ったら、データ量は1Gほど。動画を1時間見たら使いきってしまう量です。「子どもが動画を見たがるし、SNSへの投稿も頻繁に行うからムリ!」と思うかもしれませんが、これも自宅のWi-Fiに接続すれば問題なし。Wi-Fiに接続している時は、携帯電話会社の回線を使わないためデータ通信料は加算されません。外では極力使わず、使う場合はコンビニやマックなどのファストフード店、駅などの公衆Wi-Fiを利用すれば、1GBでも問題なくやっていけます。

■違約金を払っても格安スマホに乗り換えたほうが安くなることも



上記にも書きましたが、大手キャリアの場合「大半が2年縛り」があります。しかも自動更新なので、利用気難が2年を過ぎていてもまた次の2年が経つ前に解約すると、違約金(約9500円)を取られることがあります。格安スマホに変更する場合は、自分の更新時期がいつなのかを確認し更新のタイミングで替えられるのが一番ですが、まだまだ先という場合は更新をまたずして替えたほうがトータルの支払い金額が安くなることもあります。

「月々のスマホの利用料金が高いな」と思いつつも、なんとなくそのまま使い続けている方、月額の利用料金だけではなく、通話量やデータ量、機種代などの明細を確認してみてはいかがでしょうか。もしかしたら今よりもずっと安くなるかもしれません。浮いたお金で家族旅行に行けるかもしれませんよ!?

ライター/間野 由利子

参考



MMRI スマートフォン契約数および端末別の月額利用料金(2015年3月)

http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120150611500