県立西の京高等学校(奈良)
奈良県奈良市にある西の京高等学校。昭和53年に開校されたのですが、なんとその工事の途中に弥生時代後期の住居の跡が発見されました。現在、正門を入ったすぐ正面に見える丘がその「六条山遺跡」です。2000年以上の歴史を持つ奈良県の地域の特性を理解する「地域創生コース」があるなど、地域との結びつきが強い学校として知られています。部活動も盛んで30近い部がそれぞれ精力的に活動しており、卒業生には「野球部あるある」の作者であるクロマツテツロウさんがいます。野球部は昨秋の大会では伝統校・高田などに勝利し、県ベスト8に進出。春、夏の大会でベスト4に入ることを目標に、毎日練習に励む選手たちに冬の練習の意気込みを聞きました!
■西の京高等学校の川本 大貴君(2年・主将)にお話を伺いました!
Q. 部員は何人いますか?
1年生17人、2年生15人の合計32人です!
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
校庭に野球部専用の練習スペースがあります!
[page_break:今年のチームについて]今年のチームについて打撃練習する選手たち(西の京高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
「勢いがある」「明るい」「あいさつがしっかりできる」の3つです!
Q. では、このオフシーズンでのチームの目標はなんですか?
体重の増加と、走力の向上です!
Q. 冬の練習での体作りは大切ですね。では、オフシーズンの練習で、『自分たちのチームならでは!』の名物練習や、これは本当にキツイというメニューがあれば教えてください!
インターバル走です!
Q. 効果はありますが、やればやれほどキツくなりますよね。そんなきつい練習を乗り越えた先にある春と夏の大会の目標を教えてください!
県大会ベスト4入りを目指します!
秋の大会を振り返って守備練習をする選手たち(西の京高等学校)
Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?
『勝利を掴み取る』ということを知った大会でした!
Q. 秋の大会ではベスト8まで進出しましたが、その中でも印象に残っている試合、対戦相手はいますか?
高田高校さんとの試合です!練習試合では大敗していたことと、秋の大会では8回に1点差に追いつかれた後の最終回の緊張感がとても印象に残っています!
Q. 練習試合で負けてしまった高校に公式戦でリベンジするのは嬉しいですよね!では、秋の大会を踏まえて、この冬に強化したい点、取り組みたいメニューがあれば教えてください。
走力の向上です!瞬発力を高めるためにダッシュ系の練習に力をいれています!
Q. では、この秋活躍した仲間を教えてください。
山邊 優哉、児玉 聖志、川本 大貴の3人です!
Q. 3人はどんな活躍を見せてくれましたか?
山邊は秋の大会を投げ抜いてくれ、児玉は勝負強い打撃、川本は打点と打率で貢献しました!
Q. では、今春のキーマンとなってくれるであろう選手を教えてください。
東 佑樹と山邊 優哉です。東は走攻守全てにおいて、山邊はピッチングで活躍してくれることを期待しています!
Q. では最後に、2年生にとっては最後のオフシーズン。1年生にとっては初めてのオフシーズン。春、夏に向けて、どんな冬にしたいか、意気込みをお願いします!
無駄のない走塁が出来るようにすること、スイングスピードを向上させること、そして団結力が生まれるように頑張っていきます!
ありがとうございました!
[page_break:指導者が語る!このチームの強み]ここからは、古東 秀一(2年・副主将)君にお話を聞いていきます!
Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?
負けたら終わりの高校野球なので、一つ勝つためにチームが一丸となって必死に戦うところが好きです!
Q. チーム一丸となって戦うところには感動しますよね!では、この冬はどんな冬にしていきたいですか?
最後の冬なので、練習はきついと思いますが、一つ一つ春、夏につながると思ってやっていきたいです。それとチームの絆も、この冬でもっと深めていけたらと思います。
Q. 冬の頑張りは必ず春と夏の結果につながると思います!野球をする上でモットーにしている、好きな言葉はなんですか?
「しんどいことして損なし」です!
Q. それでは最後に『自分はここまで成長するぞ!』という熱い宣言と夏までの目標をお願いします!
秋の大会は、チームとしてはベスト8までいけましたが、ほとんど勢いでいけたようなものだと思っています。春、夏で勝ってこそ本物だと思うので、気を引き締めてもっともっと上をめざしてやっていきたいです。個人的には、チームに貢献できなかったですし、足を引っ張っていたので、冬はしっかりメンタル的にも成長してチームの勝ちに貢献したいです!
熱い宣言、心に残りました!ありがとうございました!
指導者が語る!このチームの強み■中本 健介コーチに質問!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返りとこの冬のテーマを教えてください。
目配り、気配り、心配りを実践し、視野を広げて、小さな変化に気づくことをテーマにこのチームを作ってきました。冬のテーマは、打撃力の強化です。思い切りの良いバッテイングやファーストストライクは見逃さないこと、見逃し三振をしないことなど、とにかく振りにいくことを徹底します。
Q. 厳しい冬のトレーニングを送る選手たちへ一言をお願いします。
冬の厳しい練習はどうしても「やらされる」練習になってしまいます。大会が遠く目標もぼやけがちです。そうすると野球が楽しくなくなります。そこから抜けだし、練習の意味を考え、自分の体の変化を感じながら出来れば本当の成長が始まります。野球が楽しくなります。楽しくなると、どんどん成長します。やらされる練習では伸びません。早い気づきで、高校野球を思い切り楽しんで下さい。
「やらされる」練習から「やる」練習へ。楽しんで野球をプレーする西の京ナインを楽しみにしています!ありがとうございました!