日本を代表する文豪、夏目漱石と森鷗外。


文豪の暮らした街の魅力を発信

エリートとして国家官僚の職を歴任した鷗外に対し、生涯にわたって庶民に寄り添う姿勢を貫いた漱石。「高踏派」・「低徊派」などと対比され、当時から対照的な立ち位置にあったとされる2人だが、実はともに「文京・早稲田エリア」に深い縁があることをご存じだったろうか。

鷗外と漱石、2人が順に借りたという文京区千駄木の借家や、内田百輭や芥川龍之介も足繁く通った「木曜会」が実施されていた漱石山房こと晩年の漱石邸宅をはじめ、文京・早稲田エリアには文豪ゆかりの地が数多く存在する。

そんな同地の歴史や魅力を、「文豪」をテーマにして国内外に発信するイベント「文京・早稲田 文豪ウィーク」が、2015年11月21日から開催される。

文豪ゆかりのスポットを巡るまち歩きも開催

主催をつとめるのは、文京区商店街振興組合連合会と早稲田大学周辺商店連合会。イベント期間中には、街の魅力や文豪との関係を紹介するオリジナルショートアニメ「君が棲(す)む街〜文京編/早稲田編〜」(J.C.STAFF制作)を公式サイトで公開するほか、文豪ゆかりの地や作品の舞台となった「聖地」を巡るまち歩きイベントが実施される。


「早稲田編」の主人公「ワガハイ」

また、11月21日と22日にはオープニングイベントを開催。WEB公開に先駆けたオリジナルアニメの上映会や早大生によるパフォーマンス、文京区内にある食品店のスイーツを無料配布する「おたのしみ頒布会」が実施される。同イベントの会場は、文京シビックセンター(21日)と早稲田大学大隈講堂(22日)。