ゲーミングノートPCが安くなっている? 低価格の秘密は最新GPUだった

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ノートPCの魅力は、どこにでも手軽に持ち歩けるところにある。世の中には、小型で本体を持ち歩けるデスクトップPCも存在するが、使うにはキーボードやマウス、ディスプレイを必要とする。
そういった意味では、ノートPCは、ラーメンでいえば全部入りと言っても過言ではないだろう。

さて、そんなノートPCには、普通のノートPCとゲームノートPC、2種類の製品が存在するのをご存じだろうか。
インテルの新しいプロセッサーが発表されたことで、最近、パソコンメーカー各社は、ゲーミングノートPCを続々と発売している。

ゲーミングノートPCといえば、性能は恐ろしく高いが、価格も恐ろしく高い、というのが、コレまでの常識だった。
その常識が、今、大きく覆されそうなのだ。

サードウェーブデジノスは、低価格なゲーミングノートPC、「GALLERIA QSF960HG / QSF960HE」を発売した。
「GALLERIA QSF960HG」は、
・液晶画面が17.3インチ
・価格が14万2,980円(税別)

「GALLERIA QSF960HE」は
・液晶画面が15.6インチ
・価格が13万9,980円(税別)
これらは普通のノートPCくらいの価格で、ゲーミングノートPCとしては、これまでにない低価格なのだ。
いずれもモバイル向けのハイエンドグラフィックス「NVIDIA GeForce GTX 960M」を搭載しており、これが低価格ながらも、ゲーミングノートPCと言われる由縁だ。

ここまで、ゲーミングノートPCを安くする「NVIDIA GeForce GTX 960M」とは、いったい何者なのか?

■グラフィックスを高速処理する機能を備える
「NVIDIA GeForce GTX 960M」は、グラフィックス プロセッシング ユニット(GPU)と呼ばれるもので、プロセッサー(CPU)に代わってグラフィックスを処理するものだ。

「NVIDIA GeForce GTX 960M」は。同世代のデスクトップ版GPU「NVIDIA GeForce GTX 960」に迫る性能を持ちながら省電力を実現したことで、ノートPCでの利用を可能としている。

ノートPCでのバッテリー消費を抑えつつ、デスクトップPCのグラフィックス性能が使えるという、一石二鳥のGPUなのだ。また、2GB搭載の高速グラフィックスメモリーを搭載しており、メインメモリーの一部をグラフィックスメモリーとして共用するCPU内蔵のグラフィックス機能に比べて、格段にスムーズな描画が可能となる。

最新3Dゲームでは、高速かつ大容量のグラフィックスメモリーを要求されるが、GPUを搭載したゲーミングノートパソコンであれば、快適にプレイすることができるわけだ。ゲームだけでなく、3D CADのようにグラフィックスを多用するアプリも快適に動作するようになる。

ノートパソコンで最新3Dゲームをストレスなく楽しみたい人は、購入時にゲーミングノートパソコンを選択するとよいだろう。


ITライフハック 関口哲司