アメリカvsブラジル
適時打を打ったアメリカの4番プラント
3勝1敗のアメリカvs2勝2敗のブラジルとの一戦。試合は接戦となった。
試合はアメリカが1回裏から1番モーガンの二塁打でチャンスを作り、バッテリーミスから三塁へ進むと、2番モニアックの犠飛で1点を先制すると、さらに3回裏にも2番モニアックが適時打で2対0とリードを広げる。4回表、ブラジルは3番コバの二塁打からチャンスを作り、4番ベントゥの適時打で1点を返し、試合は接戦に。その裏、アメリカも二死一、二塁から9番ラザフォードの右前適時打で1点を追加し、3対1とするが、5回表、一死一、二塁から1番マシエルがニゴロを打つが、ここでアメリカの守備陣の乱れがあり、ブラジルが1点を返し、3対2と1点差に迫った。
7回裏、4番プラントの適時打で1点を追加したアメリカ。さらに8回裏にも9番ラザフォードの適時打で5対2とする。最後はDHで出場していたダナーが締めて試合終了。アメリカが5対2でブラジルに勝利し、対戦成績を4勝1敗として、一次ラウンドは2位通過で、スーパーラウンド進出を決めた。
試合を振り返って、アメリカのセッチーニ監督は「試合を振り返るとブラジル投手の変化球をうまく使い分けた投球術が見事でしたが、その中でも甘いボールがあり、捉えきれないところがありました。それができていればもっと点が取れていたでしょう。しかし7回に4番プラントの適時打があったように打線は少しずつ上向いた状態で終えることができたので良かったです」と上向きつつある打線に手応えを感じている様子であった。
この試合は4投手の継投になったが、前日のオーストラリア戦では一塁を守るプラントが8回1失点の好投を見せ、この日もDHのダナーが投げるなど、投手の頭数がいて、さらに結果が残せるのが強み。セッチーニ監督は、「今回は投手陣の力量には絶対的な自信を持っています、プラント1人で行かせることもあれば、今日のように試合の状況に応じて4投手を投げさせました」とバリエーション広く投げさせることができるのも各投手がしっかりと試合を作ることができるからだろう。
一戦、一戦、投打ともに状態は仕上がっていると話すセッチーニ監督。日本と再戦するのは決勝戦になるが、8月29日とはさらに一回りレベルアップした姿を見せてくれるに違いない。
(文=河嶋 宗一)
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