GT-Rのエンジンを積んで5000万円のぶっ飛び価格だった日産「ジュークR」が2.0に進化
日産のフラッグシップスポーツ「GT-R」のハイパフォーマンスエンジンを、コンパクトSUV「JUKE(ジューク)」に搭載したモンスターマシン「JUKE-R」は、世界でも数台しか生産されていないスーパーカーで、価格は当時のレートで約5000万円というぶっ飛んだ仕様で話題になりました。そのJUKE-Rが約4年ぶりにパワーアップして「JUKE-R 2.0」としてリニューアルデビューしています。
The Nissan JUKE-R gets an exciting upgrade: Introducing the JUKE-R 2.0 - Nissan Online Newsroom
JUKE-R 2.0がどんな車なのかは以下のムービーを見れば分かります。
Nissan Juke-R upgraded - Introducing Juke-R 2.0 - YouTube
JUKE-Rは2011年にスペインのイベントで「世界最速のクロスオーバー」として初公開され、2012年にはワンオフモデルとして実際に販売されたモンスターマシン。500馬力オーバーにブーストアップされたGT-Rのエンジン「VR38DETT」(3.8Lツインターボ)や強力なブレーキなどが移植され、まさに「羊の皮をかぶったオオカミ」というか、皮をかぶり切れていないオオカミそのもので、世界に強烈なインパクトを与えました。
ドバイの特設公道サーキットでランボルギーニ・ガヤルド、フェラーリ458、メルセデスベンツ・SLS AMGなどのスーパーカーを従えて爆走するムービーも公開され、圧倒的な高性能ぶりをまざまざと見せつけました。
JUKE-R Street Race in Dubai - YouTube
そしてJUKE-R発表から約4年、日産ジュークの販売5周年を記念して、2015年6月25日、JUKE-Rがさらにスペックアップして「JUKE-R 2.0」として登場しました。
JUKE-R 2.0のエンジンVR38DETTはGT-R NISMOバージョンを採用。さらにパワーアップされ、ついに600馬力に到達しています。
JUKE-RにはGT-Rのトランスアクスル4WDが移植されていますが、有り余るパワーでドリフト走行も余裕でこなせます。
フロントバンパーの形状はよりエアインテークが大きな形状に変更されています。
素材は超軽量なカーボンファイバー。なお、JUKEはこの丸目がヘッドライトです。
空力性能アップのため、エアロの形状も微妙に変更されています。
セクシーなリアビューには、いかついカーボン製のディフューザーを搭載。
ルーフエンドには特徴的な分割式のウィング。
GT-Rと同じデザインの「R」のエンブレム。
抜群の存在感は健在です。
2015年6月26日にイギリスのグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでデビューを飾ったJUKE-R 2.0が市販されるのか気になるところ。JUKE-R発売当時よりも大幅に円安が進んだ今、市販された場合に価格がいくらになるのかも大いに気になるところです。
・おまけ
JUKE-R 2.0デビューの地となったグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、「JUKE NISMO RS」が、片輪走行の世界記録を更新しています。
World Record for Fastest Two Wheels Mile! Nissan Juke RS Nismo - YouTube