“あまちゃん女優”有村架純が勝ち組になれた巧みな戦略
2013年、一大ブームを巻き起こしたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』。社会現象にまで発展したこのドラマは、多くの若手女優も輩出。能年玲奈(21)や橋本愛(19)、有村架純(22)など、新たなスターを生み出した。
そんな「あまちゃん女優」のその後を、5月12日発売の「FLASH」(光文社)が特集している。
ドラマ、映画、CMに引っ張りだこ主演の能年は、『あまちゃん』後、立て続けに映画主演を果たしたが、現在は所属事務所との騒動に巻き込まれて人気は低調気味。代わりに活躍しているのが、橋本と有村だ。
特に有村は、『あまちゃん』後にドラマ7本、映画9本に出演し、CMにいたっては15社と契約。能年、橋本を超える活躍を見せている。事実、2014年度上半期はCM起用ランキングで、桐谷美玲とともに1位に輝いている。
『あまちゃん』出演者の中で一番の勝ち組ともいわれていた有村だが、今年3月、そんな彼女の身に異変が起きたと言われ始めた。
2014年前半は新CM女王とも呼ばれていたが、その後ペースダウン。2014年CM総合ランキングではトップ10圏外になってしまったのだ。これが様々な憶測を呼び、
「広瀬すずに取って代わられた」
「エラのせい」
「飽きられた」
などという声がネットで巻き起こった。
またこの当時、有村のダサすぎる卒業写真や、ドラマでのベッドシーンだけを切り取ったループ動画がネットに拡散されるなど、ライバルプロダクションの嫌がらせがあったとも噂されていた。
本当の『あまちゃん』の勝ち組は?すでに勢いがなくなったと見る向きもある有村だが、
「実際はそんなことはなく、これからさらに伸びることは間違いない」
とはある芸能関係者。そこにはソロバンをしっかり弾いたしたたかな戦略が見え隠れするようだ。
「CMが少なくなったといわれますが、単に契約が切れて、大手にだけ出演するようになった結果です。2014年上半期はとにかく露出し続け、『あまちゃん』で覚えてもらった顔を忘れられないよう印象付ける、という戦略です。それに、すでに彼女はCMギャラが高騰しているので、中小が簡単に使えるランクではなくなっています」
そして、彼女の活躍はこれからが本番だという。
「女優志望の有村にとって、CM女王という肩書きは興味がないようです。『ストロボ・エッジ』『ビリギャル』など大作映画の主演を張るようになり、6月にはドラマ『永遠のぼくら sea side blue』の主演も決まっています。これからの彼女は、女優をメインに大きく活躍していくことでしょう」
テレビで、映画館で、有村の姿を見る機会がますます増えそうだ。
(取材・文/タナカアツシ)