江戸時代の離婚事情をコミカルに、そして優しく描く

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大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり出演の映画「駆込み女と駆出し男」が、2015年5月6日から全国の映画館で公開されている。

原案は井上ひさし作「東慶寺花だより」

ときは離婚率が現代の約2倍だったとされる江戸時代。女性たちが夫との離縁を求め最後の望みを託し駆け込む、鎌倉にある幕府公認の縁切寺・東慶寺。医者見習いで戯作者(げさくしゃ)に憧れる中村信次郎(大泉)は江戸を追われ、離婚の聞き取り調査を行う御用宿・柏屋に居候している。信次郎の叔母で宿の主人・源兵衛(樹木希林)とともに、放蕩夫に愛想を尽かした女・じょご(戸田)、惚れぬいた男からなぜか離れてきたお吟(満島)ら、ワケあり女たちの人生のリセットを手助けすることに―。

作家・井上ひさしが晩年、11年もの歳月をかけた小説「東慶寺花だより」が原案。お吟の夫・重蔵を武田真治、お吟を妾(めかけ)に持つ堀切屋三郎衛門を堤真一、「里見八犬伝」の作者・曲亭馬琴を山崎努がそれぞれ演じるなど、豪華キャストが脇を固める。「クライマーズ・ハイ」「わが母の記」の原田眞人監督。