ゴールデンウィークを２週間後に控えて、大量の輸送需要が集中して発生するとともに、イベントなどへの多数の人出が予想されることから、国土交通省は17日、テロ対策チーム会合を開催し、航空・鉄道・自動車・海上の各分野で改めてテロ対策の取り組みを徹底することを確認した。

　航空分野では、手荷物・航空貨物などに対する検査・保安強化や空港警備の徹底などが挙げられたほか、国際線航空機への武装警察官の乗り込みの導入や、銃弾の貫通を阻止できる強化型コックピットドアの義務化などへの取り組みが論じられた。

　鉄道分野では、テロ発生の脅威の度合いに応じた３段階の危機管理レベルの設定や駅構内・車内の警備強化など、鉄道テロ対策が議題になった。また、自動車分野では、バス・バスターミナルの点検や巡回警戒のほか、不審物、不審者についての取り扱いや警察への速やかな通報などが話し合われた。さらに、海上関係では、港湾施設の警備・警戒と海上保安庁によるテロ対策が話題に上った。

　このほかにも、河川、道路、国営公園、工事現場、ホテル・旅館関係での巡回や警備の強化、不審物・不審者の発見と警察への連絡方法などについての徹底が確認された。【了】

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