サッカー日本代表は31日、東アジア選手権で北朝鮮と戦い0−1で完封負けを喫した。ジーコ日本、通算12度目の無得点試合は、歴代監督で4番目に多い8度目の完封負けとなった。ジーコ監督は、日本代表の歴代監督で2位となる53試合を指揮していることから、ある意味必然的ともいえるかもしれない。だが、見過ごせないのは『完封負けの相手』である。

■今年3度の完封負けは、すべて格下相手

今年の完封負けは、2試合連続となったキリン・カップを含め、今回で3度目。それぞれの試合は、5月22日のペルー戦(FIFAランク66位)、5月27日のUAE戦(同88位)と今回の北朝鮮戦(同91位)と、全て格下相手に完封負けを喫している。

■Aマッチで『最も格下』から喫した完封負け

 93年8月から施行されたFIFAランク。ジーコ日本以前のAマッチで、完封負けを喫した相手の中で最も格下、つまり同ランクが最も低かったのがペルー戦(99年6月6日)などの66位。今年のキリンカップのペルー戦で、『格下相手の完封負け』ワースト記録に並ぶと、UAE戦では2試合連続の屈辱に加え、“歴代ワーストの更新”という不名誉な記録まで作ってしまった。

 北朝鮮戦では、前回をさらに下回るFIFAランク91位の相手に完封負けを喫した。6月のコンフェデ杯では欧州王者のギリシャから勝利を挙げ、優勝したブラジル相手にも真っ向勝負で挑み“ジーコ日本のベストゲーム”ともいえる内容で引き分けに持ち込んだ。来年開催のW杯を見据えて確実な第1歩を踏み出したはずだった、その約2カ月後。ジーコ日本は“ワーストの完封負け”という屈辱を味わうことになった。

■試合結果
日本×北朝鮮
ジーコ日本屈辱の黒星スタート