物心ついた時から、この人は女性週刊誌を賑わせる人だった。母などは美容室の待合室で、デヴィさんが今度はこんなことをした、あんなことをした、という話題を楽しんでいた。スカルノ大統領が亡くなって40年以上になるが、デヴィさんはずっとこんな調子で生きてきた。スカルノ大統領は赤い大統領だった。共産主義者ではなかったが、常に共産圏の支持を取り付けていた。同時に、家はヒンズー教だったがイスラム教徒になり、さらに民