『あん』 ©映画『あん』製作委員会

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6月から全国で公開される河瀬直美監督の映画『あん』の追加キャストが発表された。

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今回出演が明らかになったのは、樹木希林演じる徳江が働くどら焼き「どら春」の雇われ店長で、過去に刑務所に入っていた千太郎役を演じる永瀬正敏。単調な日々を過ごしていたが、どら春で働きたいと懇願する徳江との出会いをきっかけに、生きることに真剣に向き合い始める、という役どころだ。河瀬監督自らが永瀬にオファーし、出演に至ったという。

また、出演発表とあわせて永瀬の出演シーンを含む新たな映像も公開。あんを作る徳江の姿や、徳江が作ったどら焼きを食べて「こんなの初めてです」と語る千太郎の姿などが映し出されている。

『あん』は、ドリアン助川の同名小説が原作。元ハンセン病患者であることが近所の噂になったことから徳江が店を去り、千太郎や近所の女子中学生・ワカナが、それぞれの想いを抱えながら徳江の行方を探す、というあらすじになっている。

【永瀬正敏のコメント】
まさか、自分にお声掛けしてもらえるとは思いもしなかったので大変嬉しかったです。映画の枠を越えた何かが作品の中に息づいている気がしていました。(カンヌ出品については)それはまだなんとも...。ただフランスとドイツが制作に入っていると聞いているので、両国の皆さんにも見て頂ける機会があればいいな、とは思っています。