「世界で最も寝ていないのは日本人」ということが都市別生活パターンを可視化することで判明
By Reuben Stanton
国によって文化の違いがあり、日本人は世界的に見ても「働き過ぎ」と言われますが、ライフログを収集するウェアラブルデバイス「UP」「UP24」を販売しているJawboneがデータを分析した結果、就寝時間・睡眠時間・起床時間・街の活発度・平日と週末の違いといった、都市別の生活パターンが明らかになりました。
In the City That We Love - The Jawbone Blog
https://jawbone.com/blog/jawbone-up-data-by-city/
◆睡眠時間
・最も睡眠時間が短い都市:東京/日本(5時間44分)
◆就寝時間
・最も就寝時間が早い都市:ブリスベン/オーストラリア(22時57分)
・最も就寝時間が遅い都市:モスクワ/ロシア(0時46分)
◆起床時間
・最も起床時間が早い都市:ブリスベン/オーストラリア(6時29分)
・最も起床時間が遅い都市:モスクワ/ロシア(8時8分)
◆歩数
最も歩く都市:ストックホルム/スウェーデン(8876歩/日)
最も歩かない都市:サンパウロ/ブラジル(6254歩/日)
オーストラリアは早寝早起き、ロシアは遅寝遅起きなど、国ごとの文化がうかがえる都市別データになっています。東京の人々は世界で最も睡眠時間が短い生活サイクルを送っていることがわかります。
◆ライフログの都市別可視化データ
・ニューヨーク/アメリカ
これは青い部分が睡眠、赤い部分が歩行を表しています。色が濃いほどに睡眠・歩行している人が多いという仕組みで、ニューヨークの人々は朝6時ごろから起床し始めて、9時ごろまでには大半の人が活動を開始。10時〜7時ごろまでは多くの人がせわしなく活動しています。22時ごろから睡眠が始まり、1時にはほとんどの人が寝ている、という生活サイクルです。ただし、どの日でも深夜の時間帯に赤色が延びていることから、遅くまで活動している人が多く存在するようです。平均睡眠時間は6時間47分、平均歩数は8704歩。
・東京/日本
東京の人々は5時ごろから目覚め始めますが、23時になってもまだ活動している人が多く、「遅寝早起き」といった生活サイクル。朝の8時前後の活動が多いことから、世界的にも有名な「すし詰め満員電車」の様子が想像できます。平均睡眠時間は5時間44分、平均歩数は8293歩。
・北京/中国
北京では少し遅めの6時30分ごろから起床が始まりますが、就寝が始まる時間帯は東京の生活サイクルによく似ている感じ。日中でも活動している人が少ないのか、赤色が薄くなっています。平均睡眠時間は6時間35分、平均歩数は6991歩。
・マドリード/スペイン
マドリードの人々は9時になっても眠っている人がちらほらいる様子で、起床時間は遅め。シエスタの習慣を持っているため、わずかに青みがかっている部分があります。そのせいか就寝時間は遅めで、どの日でも2時近くまで活動している人がいる、という生活サイクル。平均睡眠時間は6時間39分、平均歩数は8117歩。
・ドバイ/アラブ首長国連邦
ドバイでは基本的に6時前に起床して11時ごろには眠りに就く、という生活サイクルを持っていますが、2013年7月〜8月にかけては日中に眠っている人が急激に多くなります。これは日の出から日没まで断食を行う期間であるラマダーンの影響と考えられます。全体を通して眠っている時間が短く見えますが、平均睡眠時間は6時間14分。平均歩数は6776歩です。
◆ライフログの都市別統計グラフ
というわけで、これらのデータを統合してグラフ化すると以下のようになります。16時前後はマドリードでシエスタの時間、ブリスベンの人を除くとニューヨークの人は最も眠るのが早く、東京の人の平均睡眠時間はたったの5時間46分。礼拝のためか10%のドバイの人々は早朝に必ず起床しており、10時前後にモスクワとドバイの人々はなぜか眠ります。北京の人も午後に昼寝する習慣があるようです。