プロが選んだ最も歌が上手いアーティストは玉置浩二という結果に。

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ミュージシャンの玉置浩二がダウンタウンの番組で日本のアーティストについて調べた“音楽のプロ200人が選ぶ本当に歌が上手いランキング”で堂々の1位に輝いた。ネットでもその結果を称えるつぶやきが飛び交っており、「玉置浩二さん1位に納得の声が多くて嬉しい」とファンも感激している。ただ、番組では出演者の一部から小声で「普通に歌って欲しい」と囁かれたことも事実だ。

お笑い芸人らが独断で仮説を立てて、それを検証する斬新な企画が注目されている『水曜日のダウンタウン』(TBSテレビ系)が7月9日の夜9時から2時間スペシャルで放送された。この日、最初の仮説として宮迫博之(雨上がり決死隊)が持ち込んだのは『宇多田ヒカルの歌唱力が、頭2つ抜けている説』だ。

それは、宮迫が宇多田ヒカル主催の花火大会を屋形船から楽しむ会に参加した時の事。数々のミュージシャンも顔をそろえ、GLAYのTAKUROがギターを弾いてそれぞれ持ち歌を披露することとなった。プロの歌手とはいえ、花火がバンバン打ち上がる騒々しい状態である。宮迫もユニット・くずの楽曲を歌ったが声が通らなかった。

最後は宇多田ヒカルが歌うことになり、彼女が「じゃあ、『First Love』を…」と選曲した。周囲は「花火が上がる中であの静かな出だしが聞こえるわけがない」と心配したが、彼女が歌い出すと驚いた。一番端にいた宮迫はギターの音さえよく聞こえないのに、その歌声が「『最後のキスは…』の低音の歌い出しから、まるで真横で歌っているように聞こえた」という。

そうしたいきさつを説明して宮迫が前述の仮説を立てたわけだ。番組ではそれを立証するために普段からアーティストの生歌を聞いている、音響スタッフ、ミキサー、ボイストレーナーなど音楽のプロ200人に『一番歌が上手いのは誰?』とアンケートをとった。その結果を10位から示すと次のようになる。

【音楽のプロ200人が選ぶ本当に歌が上手いランキング TOP10】

10位 布施明(5票)
8位 EXILE・ATSUSHI(6票)
8位 井上陽水(6票)
7位 福原美穂(7票)
6位 宇多田ヒカル(8票)
5位 吉田美和(10票)
4位 夏川りみ(13票)
3位 Superfly(15票)
2位 久保田利伸(18票)
1位 玉置浩二(25票)

回答者が各アーティストについてコメントした内容の一部は以下のとおり。

布施明:「日本人に無いタイプ。声の強弱を機械に頼らず、自分の発声で調整しても不快感がない」、「説明不要の上手さ」

EXILE・ATSUSHI:「中音域から高音域にかけて優しい声」、「口腔内、口の中の響かせ方が上手い」、「多くのステージを経験したが、すごいと思ったのはこの人だけ」、「ステージで動き回ってもブレない歌唱力」

井上陽水:「余韻が残る、体にしみ込む声」、「力強くてエロティックで上手い下手を超越している」

福原美穂:「喉の使い方がすごく上手い」、「生歌のクオリティはピカイチ」、「音のピッチが正確で、ビート感も日本人離れ」、「声量があり、海外で通用する」

宇多田ヒカル:「彼女しか出せない声質の魅力」、「歌でリズム感を演出する。グルーヴがあり、聞いていると乗せられていく」、「マイクを通さずとも通る声」、「日本人が好きな切なさがある」

吉田美和:「高音のハリがすごい」、「無理もなくどの音も出しており、表現力が素晴らしい」、「声量、ピッチの安定感。エネルギー溢れるライブパフォーマンス」、「CDと変わらぬパワフルボイス」、「数々のテクニックを1曲で聞かせる」

夏川りみ:「キレイなハイトーンだが、ちゃんと芯があって聞きやすい」、「透き通ったキレイな声」、「マイクを選ばない声質と歌唱力」

Superfly:「高い声でもしっかり太い声が出ている」、「小さい体からあれだけの声量が出るのはものすごいこと」、「バンドに負けない力強さと安定感」、「声が伸びやかで前に出る。太く奥行き感がある」