仏学術誌に韓国の竹島研究論文…「日本が地理歪曲」などの記述
韓国の東北アジア歴史財団のイ・サンギュン研究委員が執筆した竹島(韓国名・独島)に関する研究論文「韓仏地理教育比較研究」が、フランスのカーン大学空間社会研究所が発刊する学術誌「空間と社会(Espaces et societes)」第34巻(2012年12月号)に掲載された。韓国メディアが20日、報じた。
イ研究委員は論文で、日本が朝鮮を統治した時代に誇張主義や軍国主義を正当化するため、地理をわい曲して活用していたと主張。わい曲の証拠だとする資料を示しながら、竹島は韓国固有の領土であると説明した。
欧米圏では竹島を、1849年に竹島を発見したフランスの漁船「Liancourt号」から取って付けられた「リアンクール岩礁(Liancourt Rocks)」と呼ぶケースが多い。しかし、フランスでは同国の地理学者イヴ・ラコストが1984年に地理雑誌「Herodote」に発表した論文で「竹島」の呼称を使用したことから「竹島」が定着しているという。
イ研究員は、フランスは昔から日本に対して友好的な態度を示しているとし、「論文には独島の呼称や写真が添付されている。フランスの学術誌に掲載されたことにより、フランス圏でも独島の呼称が一般的に使われることを期待している」と述べた。
論文は学術誌の公式サイトに掲載されており、誰でも閲覧できるという。(編集担当:新川悠)