【イラン】純国産の最新鋭戦闘機はやっぱりフェイクだった!
Photoshopで作成されたフェイク画像
今月2日、イランのアフマディネジャド大統領が、純国産の最新鋭戦闘機「ガヘル313」を公開した。国営イラン放送によると、非常に近代的でレーダーに捕捉されにくい性能を持つということだった。だが、多くの専門家らはイランがステルス性を有する高性能な戦闘機を開発したことに疑念を抱いていた。最初のプレゼンテーションのあと、航空専門家は
「戦闘機はプラスチックでできており飛行不可能なうえ、コックピットの中の重要な航空計器が欠けている」
と指摘。世界をかけめぐるうわさを一蹴するため、フーゼスターン州の国営放送局は「ガヘル313」が山岳地帯を飛んでいる画像を公開した。だが、これが裏目に出た。
イランのブロガーが、この画像はPhotoshopで作成されたフェイクであることを発見。背景のダマーヴァンド山は、インターネットで壁紙としてダウンロードできるということだ。ドイツメディアが14日、報じた。
イランはハイテク国家?!
最近では、1月にサルの宇宙旅行が成功したと大々的にメディアで報じられていたイランだが、このサルも交換されたニセモノだという。発射前は明るい灰色がかった毛色で、右目の上に赤いあざがあったが、大気圏外から生還したサルの毛色は濃く目の上のあざもなかった。
イラン側は写真を取り違えたことは認めたが、実際には成功したとし、疑惑を否定している。
イランは、定期的に国内外にいかにハイテクな国かを示して驚かしてくれる。11月には、「koker-1」と呼ばれる世界初の垂直離着陸可能な無人航空機のテストに成功したことが報じられた。
だが、「koker-1」の画像は、日本のGHクラフト社製の垂直離着陸無人航空機システム QTW-UASだった。今回は、他国の写真ではなく、自国の写真を使用しただけましだろうか。
▼外部リンク
シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/
フォークス誌(Focus Online)
http://www.focus.de/politik/
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