「みくみくにしてあげる♪」は2007年、初音ミクの誕生からほどなくして投稿された伝説の動画。

その後、とあるトラブルにより投稿者はニコ動から遠ざかっていたのですが、あれから5年が経った今、パワーアップした動画で復活を果たしたのです。

やっぱり「みくみくにしてあげる♪」は名曲だなぁと思うと共に、あれからもう5年も経ったのかという時の流れの速さを感じずにはいられない作品です。

もうすっかりニコ動の文化として定着した感のある「MMD」も、2012年のニコ動を彩ったジャンルの一つです。

MMDとはMikuMikuDanceの略称で、もとは「樋口M」こと樋口優氏が個人で開発して公開したフリーの3DCGムービー製作ツール。

最初は初音ミクを動かすためのツールでしたが、徐々に他のボカロやアニメ、ゲームなどのキャラクターモデルも有志によって制作され、現在ではそうしたモデルを使ってムービーの完成度と人気を競う「MMD杯」が定期的に開催されています。

2012年のアニメ業界におけるビッグトピックはなんといっても『新世紀エヴァンゲリオン』の劇場版新作となる『Q』が劇場公開されたことでしょう。

ニコ動でももちろんエヴァ人気は高く、数々のMADやファンムービーが投稿されています。

その中でも2012年、一際注目を浴びたのが「エヴァンゲリオンがさらにわかる動画:旧」。

これはややこしいエヴァの世界観やストーリーを丁寧に解説するという趣旨の動画で、そのわかりやすさから多くのファンの支持を集めました。

「エヴァは好きだけど、今いち言葉の意味や設定の深いところがわからない」という方は、ぜひこの動画をご覧ください。

特撮ヒーローの新作「仮面ライダーウィザード」も、ニコ動で2012年大ブレイクしたジャンルの一つです。

仮面ライダーウィザードの変身ベルトの変身待機音である「シャバドゥビタッチヘーンシーン!!」のリズム感とインパクトがニコ動ユーザーに大ウケし、数々のMAD動画が制作されました。

東方Projectの同人音楽界などを中心に活躍するアーティスト、ビートまりおさんのお母さん、「ビートままりお」さんの鮮烈なデビューは、2012年のニコ動を語る上で外せない出来事の一つです。

その圧倒的な歌唱力とおちゃめなキャラクターは多くのユーザーを楽しませ、その後はニコニコ超会議への出演やスタードラフト会議への出演など大活躍しました。

現在、ニコニコ動画では多数のアニメが公式放送されていますが、2012年にもっともニコ動ユーザーを楽しませたのは「這いよれ!ニャル子さん」だったのではないでしょうか。

細かいネタが散りばめられた本編の面白さはもちろん、OPテーマ「太陽曰く燃えよカオス」で流れる掛け声「(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!」はニコニコ動画はもちろん、Twitterなどネット全体で大きな話題になりました。

以上、動画で振り返る2012年のニコニコ動画でした。

こうしてみると、2012年も様々なブームがあったことがわかりますね。

果たして来年はどんなブームが巻き起こるのでしょうか。

予想できないからこそ楽しい、それがニコニコ動画の最大の魅力なのかもしれません。

(タイトルイラスト:3P3P)※本コラムで紹介している動画は、作者やサイトなどの都合により削除されることもあります。

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