大家さんに聞いた! 困った住人のトラブル事例

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アパートやマンションなどの集合住宅で、自分では普通に暮らしているつもりが、実は周囲に迷惑をかけていた……。

人に言われて初めて分かる“マナー違反”が自分にもあるかもしれません。

そんな「困った住人」にならないために、今回「マイナビ賃貸」では、10年以上ワンルーム住宅を貸している大家さんに本音をうかがってみました。

困った住人とはどんな人なのでしょうか。

あなたも心当たりあるのでは?■禁断のペット「犬や猫を隠れて飼うのは論外ですが、契約書に書いていないリスや小鳥、爬虫(はちゅう)類も困りますね。

ささいな用があって訪問した時に、ヘビがいてびっくりしたことがありました」特にモモンガやハムスターは夜行性なので、夜飛んだり動き回ったりで、思わぬ騒音になっていることも。

小さいから、飼っても大丈夫と思いがちですが、NGの場合も多いようです。

また、水槽をずらりと並べるのも、重すぎて床の強度が心配ですし、湿気も多くなるため、かなり迷惑度は高いそうです。

■ごみ出しのマナー「ごみは、収集日の朝に出してもらうことになっているのですが、夜遅くや未明に出す人がいて、しかもきちんとネットをしないので毎回カラスに荒らされ、ご近所から苦情が来たことがありました。

最低限のルールは守ってほしいですね」自分ではきちんと出していると思っていたのに、後でカラスにつつかれて生ごみが散乱していた、ということもないとは限りません。

ごみの分別や、朝決められた時間に出すのは、結構大変ですが、社会人として、そこは何とか頑張りたいものですね。

■直接、隣人と交渉する人「隣のドアをどんどんたたいて『うるさい!』と怒鳴る人や、『洗濯物にタバコのにおいがうつった』とベランダ越しに注意する人など、直接、本人に苦情を言うのはやめてほしいです。

住民同士のトラブルを避けるためにも、必ず管理会社や大家を通してください」管理会社や大家さんを通すとかえって事が大きくなると思っていましたが、そうではないのですね。

隣人のことで困っていることがあれば、管理会社などにまず相談する、“大人の対応”が大切なようです。

■家賃の滞納「仕事で忙しく、うっかり忘れてしまうのか、家賃を滞納する人が結構います……」家賃は口座引き落としではなく、管理会社や大家さんの口座に振り込みが必要な場合も多いといいます。

「自分は絶対に滞納なんてしない」と思っている人でも、仕事をしているとつい金融機関に行くのを忘れがちに。

気をつけたいポイントです。

夜中に騒ぐ、大音量で音楽を聴く、などの騒音はもちろん、自分も周囲も快適に暮らすために「困った住人」にはなりたくありませんね。

今回お話をうかがった方もそうですが、大家さんの多くは、その地域に長く住み、地域貢献のつもりで貸しているシニア世代です。

さわやかなあいさつを心掛け、仲良くしていれば、宅配を預かってもらえたり、緊急時にも頼りになりそう。

大家さんに迷惑をかけないだけでなく、いいコミュニケーションをとることができれば、さらに快適さは増すこと間違いなしです。

文●青山みなみ(エフスタイル)