韓国軍の合同参謀本部は5日、 9月21日に日本の自衛隊の軍艦が竹島(韓国名:独島)の東公海に接近した後、ヘリコプターを離陸させ、韓国の防空識別圏と海軍の海上作戦区域を侵犯したと明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。  韓国メディアは、「日本の自衛隊のヘリコプター、先月に独島上空へ“無断侵入”」「日本の自衛隊のヘリコプターが独島上空の軍事統制線を侵犯」などと題し、竹島をめぐる日韓間の葛藤が高まっていた9月、日本の自衛隊のヘリコプターが防空識別区域を越えて竹島上空に接近したと伝えた。

 韓国では、領空を守るために上空に軍事統制線を設定し、これを防空識別区域としている。国防部が5日、国会国防委員会のぺク・グンギ民主統合党議員に提出した資料などによると、日本の自衛隊のヘリ1台が9月21日、韓国の防空識別区域を越えて、竹島近隣54キロまで接近したという。

 韓国の空軍が日本側に警告し、日本海(韓国名:東海)上を哨戒飛行していたF−15K戦闘機を4機派遣すると、このヘリコプターはすぐ自衛隊の船舶に着陸したという。

 5月にも、日本の海上保安庁所属のヘリコプターが軍事統制線を越えて竹島上空に接近するなど、毎年1〜2回ずつ竹島近隣上空からで航空デモをしていたとみられている。

 相手国の防空識別区域に航空機を進入させる場合には、事前の通知をして許可を受けなければならないにもかかわらず、日本側はこれも無視したと伝えられている。(編集担当:李信恵・山口幸治)