「この経済危機において、ファイナンシャルフェアプレーはこの上なく重要だ。経済が苦しんでいるのに、サッカーチームが多額の負債を抱えるなんて、理解できないね。各チームは収入以上の支出をしてはいけない」

14日、ジャチント・ファケッティ故インテル会長を称えて『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が6年前に創設した「ファケッティ賞」を受賞したUEFAのミシェル・プラティニ会長が、このように話している。

「プロサッカーは毎年、欧州で14億ユーロもの負債を産んでいる。この時期にこれはあり得ないことだ。それに対して『もう十分だ』といったバカがいる。私のことだよ。(マッシモ・)モラッティや(アドリアーノ・)ガッリアーニ、イタリアの元首相など、多くのクラブトップとも合意してきた」

また、プラティニ会長サッカーへの技術導入について、次のように話している。

「ゴールライン上の副審? 最終的に認可されるかどうかは分からない。(FIFAのゼップ・)ブラッター会長は好きじゃないかもね。彼が考えたことではないからだ。私は、スポーツに技術を導入することには反対だ。だが、審判たちは十分に助けられなければいけない。彼らのミスはテレビでみんなが見るからね」

「ピッチに審判が1人というのは不十分だ。ゴールライン上の2人の副審によって、助けられなければいけない。チャンピオンズリーグでも問題ははなかったし、審判部門の責任者である(ピエルルイジ・)コッリーナからも評価を受けている。EURO12が終わったら、FIFAの国際サッカー評議会と一緒に決めていこう」

プラティニ会長はバルセロナFWリオネル・メッシについて、「バロンドール受賞回数で私を越えるのは確実だろう。だが、彼は13歳のときにバルセロナに入団したんだ。私がユヴェントスに来たのは27歳のときだった」とコメント。ユヴェントス時代に同僚でもあったチェーザレ・プランデッリ監督率いるイタリア代表については、このように述べている。

「プランデッリは素晴らしい指揮官だ。彼とはユーヴェで5年間一緒だった。今の彼はうまくやっており、良い指揮官だよ。イタリアは戻ってきている。ゴールを決める選手もいるし、(ジャンルイジ・)ブッフォンはまた調子を取り戻した。つまり、イタリアは面白いチームに戻ったということだ。UEFAの会長として、私の夢は、今後のワールドカップを欧州のチームが制することだよ」