中国新聞網は2日、中国国内で未成年者の脂肪肝や糖尿病が増加しており、「ぜいたく病」の低年齢化が深刻化していると伝えた。

 「脂肪肝患者がどんどん若くなっている」という北京大学第一病院肝臓病センターの王貴強医師は「最年少は8歳だった」と語った。また、13歳の少年を診察したところ異常を感じ、調べてみたら後天的糖尿病である「2型糖尿病」であったという事例も紹介した。

 新疆医学会の専門家によると「小児糖尿病は毎年5%のペースで増加している」という。別の専門家は高血糖や栄養過剰状態の妊婦から生まれた体重4キログラム以上の「ビッグベビー」の出現率も年々上昇しており、将来的は肥満や糖尿病リスクを抱えていると語った。

 政府・教育部が発表した学生の健康に関する2010年の調査では、一部の大都市で4分の1近い児童・生徒が体重過多あるいは肥満状態であることが明らかになった。

 記事は、「間食、洋食、テレビ、パソコン、運動不足」が児童肥満を招く要素であり、不良習慣に対する親の無関心が原因になったことや、学校の体育授業が少ないうえに「宿題が多すぎ」て自由時間に体を動かせないという環境上の問題を指摘。「社会、家庭、学校が子どもの健康を支える環境づくりに取り組む責任がある」との専門家の意見を紹介した。(編集担当:柳川俊之)