27日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)準決勝ファーストレグの終了後、レアル・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督が判定に関して不満を述べたことについて、バルセロナはUEFAの規律委員会に同監督を訴えることを決定した。バルサのスポークスマンであるトニ・フレイシャ氏が、次のように話している。

「我々は我々の歴史、名声、2009年のCLを制覇したソシオやサポーター、そしてすべての選手とテクニカルスタッフの名誉を守りたい。モウリーニョのコメントは、UEFAの言動規定や、基本的な規範に反するものだ。我々は規律機関を信頼している」

一方、UEFAは28日17時50分(現地時間)、試合後の「不適切な発言」に関して、モウリーニョ監督に対する規律処分を検討するための調査を行うことを発表した。

これらに対し、レアル側は18時、クラブの公式サイト上で反論。シュタルク主審がレアルMFペペを退場処分としたペペとバルサDFダニエウ・アウベスの接触プレーの際に、ペペとD・アウベスの間にコンタクトがなかったことを強調した。

さらにレアルは、バルサFWペドロやMFセルヒオ・ブスケッツが試合中にシミュレーションと見られる行為をしていたと主張。マンチェスター・ユナイテッドのDFリオ・ファーディナンドやFWマイケル・オーウェン、さらにほかのスポーツ選手たちがツイッター上で、D・アウベスと痛烈に非難していることを伝えた。

28日夜には、UEFAに対し、反スポーツ行為でバルサを訴えることを発表。次のように公式声明を出している。

「UEFAの規律機関にジョゼ・モウリーニョを訴えるという、例を見ないバルセロナの決定を受けて、レアル・マドリーはバルセロナが繰り返し反スポーツ行為をしていたこと、バルセロナの選手たちが主審のミスを誘発する目的のためだけに繰り返し攻撃的なシミュレーションをしていたことを、同機関に対して表明せざるを得ない」

「その結果、我々の選手であるペペを退場させるという明らかに不当な決定に至った。これらの一連の反スポーツ行為と、我々のモウリーニョ監督に対する規律処分が検討されるという決定に、驚きを感じている。モウリーニョ監督は表現の自由において、どんな代償を払ってもスポーツ面での勝利を追及することを拒否することを示したのみだ。レアル・マドリーは指揮官に対する全面的な支持を表明したい」