ミランがナポリを下したことで、スクデット争いはミランとインテルというミラノの2チームに絞られたと見られる。4月上旬に予定されている両チームのミラノダービーが、リーグの行方を左右すると見られているが、ミランMFマルク・ファン・ボメルはそう考えていないようだ。

「ダービーは重要な試合だけど、シーズンを決める“決戦”だとは思わない。まだ試合はたくさん残っているんだ。ダービーに勝つことは大切だけど、ほかの試合もそれぞれ決定的だと思う。だから、インテルのことを考える前に、僕らはまずユヴェントス、トッテナム(チャンピオンズリーグ)、バーリ、パレルモとの試合に集中しなければいけない」

インテルとの対戦は、同じオランダ人のMFヴェスレイ・スナイデルと“会話”する機会となる。ファン・ボメルはスナイデルについて、「最高の選手というだけじゃなく、彼は僕の友人であり、素晴らしい人間なんだ。でも、スクデットのことは話していないよ。不運を招くからね」と語った。

だがいずれにしても、ファン・ボメルはインテル戦の前にほかの試合のことを考えるべきと話した。その最初の試合となるのが、5日のユヴェントス戦だ。ファン・ボメルは次のように続けている。

「ユーヴェと戦うのは常に感動的だね。難しい試合になるだろう。ユーヴェは難しい時期にある。彼らは多くの試合を落としているし、これは最も危険な試合だ。僕らが勝つとみんなが思っているからね。でも、簡単な試合ではない。特にアウェーだからね」

1月に加入したファン・ボメルは、すぐにミランのサポーターやチームメートたちの心をつかんだ。マッシミリアーノ・アッレグリ監督はもはや彼を外せず、本人もミランのドレッシングルームがますます快適だと感じるようになっているようだ。

「アッレグリ監督は良い指揮官だね。冷静で、何か言うときは常に正しい。試合中や練習中も正しいことを言っている」

「(アントニオ・)カッサーノは良いヤツさ。でも、最高の選手でもある。ドレッシングルームでは僕よりも話す選手だね。僕はピッチでよくしゃべり、彼はピッチ外でよくしゃべる。でも、グループにとって重要な選手だよ」

「彼と(ジェンナーロ・)ガットゥーゾがクレイジーだって? いや、彼らはクレイジーじゃない。強烈なキャラクターだけど、一緒にうまくやっているよ。ガットゥーゾはすべてに勝ちたいと思う選手で、カーレースでも常に争うんだ。カッサーノは…まあそうだね。たまにちょっとクレイジーかな」