イングランド代表FWウェイン・ルーニーの獲得を夢見ていたマンチェスター・シティだが、その可能性は消滅した。マンチェスター・ユナイテッドとの契約延長が決まり、ルーニーはクラブにとどまることになっている。

シティを率いるロベルト・マンチーニ監督は、ターゲットの一人を失った。しかし、1月の市場でアタッカーを獲得したいという気持ちは変わらない。インテルやチェルシーも興味を持っているリヴァプールFWフェルナンド・トーレスや、ヴォルフスブルクが4000万ポンド(約52億円)を要求していると言われるFWエディン・ゼコといった選手が、シティの補強リストに挙がっているようだ。

ただ、マンチーニ監督はあらゆる可能性を捨てていないという。ミランからFWズラタン・イブラヒモビッチを獲得することも諦めてはいないようだ。『デイリー・メール』によると、ゼコ獲得が失敗に終わった場合は、イブラヒモビッチ獲得に動く可能性がある。もちろん、シティは1月に何人かの放出を決断するだろう。エマヌエル・アデバヨールやロケ・サンタクルスは、放出候補になっているはずだ。さらに、レンタル中のFWクレイグ・ベラミーも、カーディフが昇格に成功すれば、完全移籍が成立する見込み。これらの選手を放出することで、シティは年間1400万ポンド(約18億円)以上の支出を抑えることになるようだ。

シティが攻撃面の強化に力を入れる一方で、同じ地区のライバルであるマンチェスター・ユナイテッドは、守備補強を考えているようだ。ターゲットになっているのは、リヴァプールGKペペ・レイナだという。『ミラー・スポーツ』は、レイナがNESVとの会談を望み、リヴァプールからユナイテッドへの移籍は可能かということを探ったそうだ。アレックス・ファーガソン監督は、1200万ポンド(約15億円)のオファーを準備しているという。

一方で『サン』は、ユナイテッドがDFパトリス・エヴラとの契約延長に高額オファーを用意していると伝えた。現在、週給7万ポンド(約9億円)の給料を受け取っているエヴラだが、新たな契約は週給10万ポンド(約13億円)の4年契約となっているようだ。現行の契約は2012年までとなっており、レアル・マドリーやバルセロナからの関心が噂されているため、クラブは契約更新を目指しているという。