韓国・釜山(プサン)警察庁は8日、風俗店に勤務する韓国人の女性従業員らを日本の売春業者に売り払ったとされる、韓国人の42歳の女とブローカーの男ら3人を、売春特別法違反の疑いで拘束した。また日本で売春店舗を運営していた韓国人の男を指名手配したと明らかにした。

 釜山警察の調べによると、容疑者らは2008年初めごろ、賃金の先払い金などの名目で借り入れした社債を返すことができない26歳の女性など、風俗店女性従業員3人を日本の風俗店に渡し、各自の斡旋代金を横領した。昨年6月までで、20回以上にわたり70人余りの女性を日本の売春業者に売り渡したとみられている。

 容疑者らは、被害者らに年150%以上の金利の先払い金を提供した後、衣類購入などで借金が増えるように仕向け、返済ができなければ「風俗店で働いているという事実を家族や知人に知らせる」と脅迫し、日本の売春業者に売り渡し、斡旋代金を債務返済用として受け取ったとされている。

 これらの被害者らは、債務を強制的に認めさせられて、日本に入国した後、パスポートなどを奪われたまま10〜20人ずつ軟禁されていた。裸体写真と動画を撮影され、これらとプロフィール、価格などが掲載されたホームページを見た客などに、一日数回にかけて売春をするよう強要されたという。

 釜山警察は、東京、大阪、神戸などの歓楽街で従業員として就労する韓国人女性は、約3万人いると推定。このような状況で強制的に風俗店に従事させられている女性も多くいるとみられている。風俗店と結託した私債業者に対する被害の申告要請と、これらに対する取り締まりを強化する方針だという。(編集担当:李信恵・山口幸治)



■最新記事
「裸」の卒業式打ち上げ騒動、李明博大統領の発言が物議
韓国、性的暴行の容疑者を英雄扱いするファンクラブの登場で騒然
韓国で児童性暴行犯への処罰を強化、化学去勢法の適用に前向き
韓国 性犯罪歴のある外国人を「永久に」入国禁止
韓国、17歳以上の外国人は入国時に顔写真と指紋の提供が義務に