インテルは5日、コッパ・イタリア決勝でローマと対戦する。記者会見で「2カ月半前からリーグ戦については話していない。今日ここにいるのは、コッパ決勝について話すためだ」と述べたジョゼ・モウリーニョ監督は、以前からローマがリーグ戦やコッパで対戦相手になると話してきた。

「2年前、ローマはインテルと最後までリーグタイトルを争った。去年はそこまでではなかったが、私は常に彼らのポテンシャルを見てきたよ。今季の彼らがリーグで少なくとも4位以内に入るのは当然のことだった。そして、私が記者会見に出るのをやめた時期を生かして、彼らは我々を越えるところまで来たんだ。優勝するのが難しくはないヨーロッパリーグでは、パナシナイコスを相手に失敗したが、今はコッパの決勝をホームで戦うという幸運を手にしている」

「こんなことは世界でここしかないよ。片方のファイナリストのホームで決勝をするカップ戦なんて、ほかの国では知らないからね。この試合がナポリやフィレンツェ、ボローニャで行われていたら、違うことになっていただろう。正しいことだと思えないね。だが、私が変えられるものでもない。スペインやドイツではファイナリストが決まってから場所を決める。イングランドやフランスでは中立地だ。だが、ここイタリアではローマで決勝をするんだよ」

「無冠? すべてのコンペティションで最後まで争えば、タイトルがないことは大問題にはならない。首位から30ポイント差の5位で終わるなら、話は別だ。我々にはあと4試合が残されており、すべてが重要なゲームだね。今はチョイスをすることはできない。選手を温存することはできないんだ。3冠を果たした歴史的なことだし、一つか2つだったら、素晴らしいことだ。どれにも勝てなくても、恥ずべきことじゃない。我々は3日おきに戦っている。ほかのチームがバカンスにいる間にね。そして運命の皮肉か、イタリアサッカーは我々がチャンピオンズリーグに優勝することを願っている。UEFAランキングのためにね」

「(かつてインテルが最終節でリーグタイトルを逃した)5月5日? ナポレオンが死んだ日としてしか覚えていない。私はインテリスタとして生まれたわけじゃないし、その話は知らないよ。明日の試合が素晴らしいゲームになることを願っている。ローマの選手たちとサポーターがそれを望まなくても、それは私の問題ではない。我々はただ戦い、勝ちたいだけだ」

「イタリアへ来たとき、私はコッパ・イタリアが重要じゃないと言われた。控え選手たちで戦うものだとね。だが私は、すぐに重要な選手たちを起用した。カップ戦に対するメンタリティーを変える責任があると感じているんだ。ファイナルへ進出するために、常にレギュラーを起用してね」