フジテレビのヤラセ疑惑に正式コメント 30代女性が投書

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以前ガジェット通信でもお届けしたフジテレビのヤラセ疑惑問題。家庭内暴力をおこなっている少年とその母親がラグビー部の先生とぶつかりあいながらよい方向へ向かっていく、という内容だったが、その時期は昨年末とされている。しかし、ドキュメンタリーに時折挿入される少年が自宅内を撮影した映像に奇妙な部分があり、話題となっていた。少年が自分の好きなアニメがうつったテレビを映しながら主題歌を口ずさむくだりがあるのだが、そのオープニング映像は今年1月以降のバージョンのものなのだ。これについて視聴者(30代/女性)がフジテレビに疑問を投げかけた。

その疑問は毎週土曜日の朝5時〜6時に放送されている『新・週刊フジテレビ批評』に視聴者の声として取り上げられた。その内容は以下の様なもの。

・テレビにTBSアニメ「ひだまりスケッチ」のオープニングが流れていた
・このオープニングが始まったのは今年の1月21日
・青年が更正したのは昨年の12月なので時系列的におかしい

というものだ。これに対するフジテレビの回答は以下の通りだ。

フジテレビ広報室長 小田多恵子

ご指摘にありましたとおり、少年が自宅内の映像を撮影したのは今年に入ってからです。
この少年が撮影した自宅の映像は少年の過去の暴力の痕跡や、彼の将来の夢につながる趣味などを紹介し、少年のキャラクターを解り易く視聴者に伝えるためにVTRの前半部分で放送いたしました。

このドキュメントはラグビー部の活動など、教師たちとの交流を通じて少年が人間的に成長していく姿を時系列で描きましたが、その流れの途中にこの映像を挿入したために、昨年撮影された映像であるかのように誤解や混乱を一部の視聴者に与えてしまったのではないかと考えています。

制作サイドに事実をねじ曲げる意図はまったくありませんでしたし、アニメ映像の部分も使用許諾を得て適正に放送しています。
いただいたご意見を真摯に受け止めまして、より視聴者の皆様に制作サイドの意図が伝わる番組作りに努めていきたいと思っております。
ご意見ありがとうございました。

つまり要約すれば昨年の出来事を主軸としたドキュメンタリーの内容に時間軸とは関係のない最近の映像(当時は存在しないもの)を挿入したというわけだ。ドキュメンタリー番組を観ていても、荒れているはずの少年が素直に自宅内の撮影に応じ、自分でコメントをしゃべったり主題歌を歌ったりしていたのでやや違和感を感じる部分だった。暴力の傷跡を見せながら途中に「アニメ」や「漫画」について語る部分を挿入し、さらに将来の夢は「アニメ関係の仕事」であり「空想好き」というイメージを与え、ナレーションでは「空想の世界に逃げ場を求める」と語らせるあたり、制作側のアニメや漫画への悪意を感じずにはいられない。しかも時間軸をねじまげてまでそれを挿入したのであるから、そこに意図的なものが存在するのではと考えてしまう。空想の世界であるアニメや漫画と現実の世界である学校やラグビー部の先生を対比させたかったのだろうが、やりすぎと言われてもしょうがない部分はあるのでは。そもそもアニメ好きだと語ったのが荒れている時なのかその後なのかで話はまったく変わってくるのではないだろうか。これを見ていた視聴者からは掲示板などで以下のような指摘が出ていた。「オープニング映像は去年からもあったぞ」「この映像は1月下旬版のだ」「わっかりやすい捏造だな」などなど。おそらくそれらのユーザーがフジテレビに投書を送ったものがとりあげられたのだと思われる。それにしても30代女性って本当かな……。

『ひだまりスケッチ☆☆☆』は4コマ漫画雑誌『まんがタイムきららCarat』で連載している人気漫画『ひだまりスケッチ』をアニメ化したものだ。今回のアニメ化は3期目となっている。

フジテレビでヤラセ疑惑? 放送されてない時期のアニメが……(関連記事)

「ひだまり3期OP」登場のドキュメンタリーヤラセ問題に対しフジ側の答え
http://yunakiti.blog79.fc2.com/blog-entry-4882.html

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