ローマMFダニエレ・デ・ロッシは、ローマがインテルの対抗馬になれると信じている。熱意が大きな牽引力となり、リーグ戦でが素晴らしい挽回劇を見せていることで、デ・ロッシは目を輝かせているのだ。しかし、クラウディオ・ラニエリ監督がそれにブレーキをかけている。同監督はインテルとローマの間には大きな差があると強調し、ピッチのことだけを考えてもらいたいと話している。

ウディネーゼとのコッパ・イタリア準決勝ファーストレグを翌日に控え、3日に前日会見に臨んだラニエリ監督は次のように語った。

「彼ら(インテル)は多くのお金を費やしているが、我々はそうじゃない。我々は彼らよりインテリジェントに、ずる賢くならなければいけない。ただ、何年も前からこういう状況だよ。かなりの年月に渡ってお金を費やし、(インテルのマッシモ・)モラッティ会長は自分にふさわしい満足感を得るようになっているんだ」

つまり、ウディネーゼ戦に集中しなければいけないということだ。ラニエリ監督はこの一戦について、このようなコメントを残している。

「コッパ・イタリアのトロフィーや、それを獲得できないことなんて、考えていても意味がない。私が考えているのは、明日の試合のことだけだ。とても難しい一戦だよ。私はいつも、それぞれがそれぞれにふさわしいものと言っていたが、ウディネーゼだけは例外なんだ」

「今の彼らがどうして(リーグ戦で)これほど低い順位なのか、理解できないよ。彼らには若くてうまい選手たちがいる。彼らには確実さと冷静さがあり、サン・シーロでミランを敗退させているんだ。我々は気をつけなければいけない。ヨーロッパのカップ戦へ出場する大きなチャンスが懸かっているし、我々相手にゴールを決めようと向かってくるはずだよ」

「私は我々がどこからスタートしたかを忘れていない。いつだって困難はあるということを忘れずに、仕事をしているんだ。とても良いプレーをしていたのに、一週間で2試合に敗れ、コッパ・イタリアから敗退し、ホームでのリヴォルノ戦で引き分けたチーム(ミラン)のことを見ただろう。罠はたくさんあるということを理解しておく必要がある。サポーターたちを勘違いさせたくないし、だからこそ私はいつも仕事、仕事、仕事と言っているんだ。その上で、何ができるかを見てみようじゃないか」

ラニエリ監督はこれまでにないほど、お金が違いになると考えているようだ。

「どうして我々がチャンピオンズリーグに優勝しないか? イングランドやスペインのクラブは財政的にもっと強いからだよ。彼らはベストの指揮官と選手たちを買っている。そしてベストの人材を買っているクラブは、より勝てる可能性があるんだ。同じ可能性がない者は、より知的に、より抜け目なくいなければならない」