24日に行われるセリエA第21節のミラノダービーが近づく中で、両チームはそれぞれ問題を抱えている。現状の両チームをチェックしてみよう。

――インテル――
MFサリー・ムンタリがストップしてしまい、これによって再び中盤に警報が鳴らされている。デヤン・スタンコビッチ、チアゴ・モッタ、レネ・クリンは別練習をしており、現時点で起用可能なのはハビエル・サネッティとエステバン・カンビアッソのみ。ムンタリは20日朝の練習を早くに切り上げており、左太もも筋肉の痛みを訴えている。21日に検査をする予定。だが、実質的にケガの再発であり、長期離脱になることが予想される。

ムンタリの惜しみなさが代償を払うことになったのは明らかだ。同選手は昨年12月20日のラツィオ戦で、前半の早い時間に肉離れで離脱した。それを考えれば、16日のバーリ戦で同選手が68分間プレーしたことは、奇跡だったと言えるだろう。

ミラン戦のメンバーに関しては、すべてスタンコビッチとチアゴ・モッタの回復次第となる。両選手のうち、少なくとも1名が出場できれば、4-2-3-1のフォーメーションで中盤をひし形にするのは間違いないだろう。

――ミラン――
クラレンス・セードルフのコンディションは良くなっている。同選手はジムでもピッチでもトレーニングを行った。実質的に筋肉の問題からは復帰しており、グループに戻る準備ができたようだ。一方、ジャンルカ・ザンブロッタに関してはどうしようもない。まだふくらはぎの筋肉の問題がなくなっていないからだ。同選手の復帰はリヴォルノ戦になると見られている。

ダービーに向けて本当に疑問点となる唯一の問題は、DFアレッサンドロ・ネスタの状態だ。20日に検査を受けた同選手だが、さらなる検査結果を待たなければならない。同選手に近しい人物たちは、ネスタが出場するためにあらゆることをすると断言しており、白旗を掲げる可能性は高くないだろう。

インテル戦に向けてフォーメーションに変更はなく、デイヴィッド・ベッカムはアレシャンドレ・パトの代わりを務め、ジェンナーロ・ガットゥーゾがセードルフの代役となる。セードルフを先発で起用することはないだろう。なお、DFチアゴ・シウバは次のように述べ、ダービーのスピリットを理解したとして、試合に向けて意気込んでいる。

「本当に決め手となる試合かどうかは分からない。確実なのは、とても難しい一戦ということだ。日曜の夜、僕らはすべてを出さなければいけない。今、インテルとの一戦は、ほかの試合よりもずっと重要なゲームなんだ。彼らは良いプレーをしているし、ディエゴ・ミリートは強い。僕らは気をつけなければいけないね。前半戦の対決では、僕らが0−4で負けている。僕はあの日のことが忘れられないんだ…」

一方、T・シウバはネスタについて、「今週、彼が良い練習をして、日曜の試合では彼の場所にいることを願っている。だけど、もしも彼が出られなくても、僕らのチームには彼の代わりとなれるような、最高のDFたちがいるんだよ」とコメントした。