その動体視力と運動神経の良さがうかがえるアルドのディフェンス。この強さが攻撃面に活かされた場合を想像すると――対戦相手が気の毒になる

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11月18日(水・現地時間)、米国ネバダ州ラスベガスのパームス・ホテルでは、ズッファのセカンドブランド=WEC44「BROWN vs ALDO」が開催された。

今月14日には英国マンチェスターでUFC105が、21日には今大会と同じくラスベガスでUFC106が行われるズッファ間隙のイベント。そのメインイベントには、フェザー級最高峰の戦い、同級王者マイク・ブラウン×ジョゼ・アルドの王座戦が用意された。

昨年5月、ユライア・フェイバーを破ると、今年の3月にはレオナルド・ガルシア、7月にユライアとの再戦を制し、2度目の防衛戦を迎えるブラウン。対するアルドは、WEC5連勝中で、一試合平均タイムが約2分という秒殺ファイターだ。今年は国内でもフェザー級イヤーとなったが、その締めに相応しい65キロ級最強を決める戦いが、ここに実現した。

だが、そんな注目の一戦も、アルドが変わらぬ強さを見せつけ、僅か2R1分強で王者ブラウンを攻略。ブラウンはまともにテイクダウンを奪うことなくアルドの勢いにのまれた。勝ったアルドは、WEC6試合連続一本勝ちの記録とともに王座を戴冠。次期挑戦者は、年明けに復活を期すユライアなのか、今大会でレオナルド・ガルシアを下したマニー・ガンバーリャンなのか――、現段階では不明だが、強すぎる新王者の登場に、WECフェザー級は新たな局面を迎えることになりそうだ。

また、今大会には、日本から大沢ケンジが出場、グレコローマンをベースとするアントニオ・バヌエロスと対戦したが、こちらは無念の判定負け。WEC戦績を1勝2敗1分とし、念願の勝ち越しには至らなかった。その他にも、この日がWECデビューとなったダレン・ダラベドヤンが、前ライト級王者ロブ・マッカラーを僅差の判定で下す金星を挙げ、シェーン・ローラーはダニー・カスティーリョをリアネイキドチョークで下している。全試合結果は下記の通り。

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<WEC44 BROWN vs ALDO 全試合結果>

第10試合 WEC世界フェザー級選手権試合/5分5R
[王者]
×マイク・ブラウン
(米国)
2R1分20秒
TKO
詳細はコチラ
[挑戦者]
ジョゼ・アルド○
(ブラジル)
第9試合 フェザー級/5分3R
○マニー・ガンバーリャン
(米国)
3R終了
判定
詳細はコチラ
レオナルド・ガルシア×
(米国)
第8試合 ライト級/5分3R
×ロブ・マッカラー
(米国)
3R終了
判定
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ダレン・ダラベドヤン○
(米国)
第7試合 ライト級/5分3R
×ダニー・カスティーリョ
(米国)
3R3分32秒
リアネイキドチョーク
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シェーン・ローラー○
(米国)
第6試合 ライト級/5分3R
×ウィル・カー
(米国)
1R1分26秒
TKO
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カメル・シャロルス○
(イラン)
第5試合 フェザー級/5分3R
×ディエゴ・ヌン
(ブラジル)
3R終了
判定
LC・デイビス○
(米国)
第4試合 フェザー級/5分3R
○カブ・スワンソン
(米国)
3R4分50秒
ギロチンチョーク
ジョン・フランチ×
(米国)
第3試合 バンタム級/5分3R
×大沢ケンジ
(日本)
3R終了
判定
アントニオ・バヌエロス○
(米国)
第2試合 ライト級/5分3R
○リカルド・ラモス
(米国)
3R終了
判定
ジェイムス・クラウス×
(米国)
第1試合 バンタム級/5分3R
×セス・ダイクン
(米国)
3R終了
判定
フランク・ゴメス○
(米国)