ネットブック&ノートPCのバッテリ長持ち術 5選【知っ得!虎の巻】
ネットブックやノートPCを使っていて気になるのがバッテリーの残量だ。使っていると、肝心なところでバッテリー切れ……。慌てた経験がある人はけっこうたくさんいるだろう。バッテリーの容量を変えることはできないが、少し工夫することでより長く駆動させることはできる。要は無駄な電力を使わないようにすることだ。
あと1分、あと1秒……。そのわずかな時間が、ビジネスに影響してくるかもしれない。日頃から節電に心がけ、少しでも長く使えるようにしよう。
■知っ得 No.0096 バッテリーを長持ちさせるワザ5
バッテリーを長持ちさせるには、いろいろな方法があるが、今回はその中でも割と簡単に実践でき、効果のあるワザを紹介する。
●電源オプション設定を変更する
まずは電源オプションをバッテリーを長持ちさせる設定に変更しよう。電源オプションとは、パソコンやモニタの電源を管理する機能。ある一定時間何も操作しなかった場合に、自動的にハードディスクやモニタなどの電源を切るよう設定することができる。
コントロールパネルを開き、[パフォーマンスとメンテナンス]−[電源オプション]を選択し、[電源オプションのプロパティ]で設定する。時間の設定は個々に行うこともできるが、あらかじめ数パターン用意されている。バッテリーを長持ちさせるような設定も用意されているので、これを利用すると簡単だ。
[電源設定]の[▼]をクリックすると、設定の一覧が表示される。この中から[バッテリーの最大利用]を選択しよう(画面1)。すると、モニタの電源を切る時間、システムをスタンバイにする時間、システムを休止状態にする時間が設定される(画面2)。[OK]をクリックすれば設定は完了だ。
なお、自分でそれぞれの時間を指定し、それを設定として保存しておくこともできるので、自分の操作状況に合わせて新たに設定を作るのもいいだろう。いずれにせよ、操作もしていないのに電源が入れっぱなしの状態にしておくのではバッテリーを消費してしまうのでやめておこう。
●約20%も長持ち - ディスプレイの輝度を落とす
ディスプレイの明るさについては、通常あまり調節したりしないだろうと思う。しかしちょっと考えてみればわかることだが、明るくするためにはより電力を必要とする。ならば気にならない程度に暗くすれば電力の消費を抑えられるというわけだ。
たいていのディスプレイには、前面に明るさを調整するボタンが付いているので、これを使って少し輝度を落としてみよう。詳しい操作方法については、操作解説書を参考にしてもらいたい。
なお、あまり暗くしてしまうと、今度は目に負担がかかってしまうので、適度な明るさになるよう注意してほしい。
ちなみに、大容量バッテリーを搭載したLOOX U(約1年半使用)で、輝度を最大と最小の状態で比較してみた。最小の場合には、バッテリーの持ち時間は約2割の増となった。PCの機種やバッテリーの状況、使用環境によって異なるが、効果は明らかに出そうだ。
●約10%も長持ち - 壁紙を白にする
デスクトップに表示される壁紙。実はこれにも消費電力を押さえるためのワザが隠されている。あらかじめWindowsで設定されているものを使っている人、壁紙をダウンロードして使っている人、自分で用意した画像を利用している人、さまざまいることと思うが、実は壁紙は白が一番消費電力が少ないのだ。液晶ディスプレイでは、常に後ろからライトが当てられている。何もしていなければライトの色そのままの白となるわけだが、逆に色を付けるためには、光を遮らねばならない。この光を遮るという作業のために電圧が必要となってくるので、白い壁紙の方が省電力になるというわけだ。特に画像を表示している必要はないと思うのであれば、思い切って白一色にしてしまおう。
コントロールパネルを開き、[デスクトップの表示とテーマ]−[画面]を選択する。[画面のプロパティ]の[デスクトップ]タブで、[背景]を[なし]にし、[色]を白に設定しよう(画面3)。これでデスクトップが白一色となる。
ちなみに、上記と同じ機種を使用して、Windows搭載の緑色が多い壁紙と、白一色の画面で比較してみた。白の場合には、バッテリーの持ち時間は約1割の増となった。これも、PCの機種やバッテリーの状況、使用環境によって異なるが、効果は明らかに出そうだ。
●HDDで節電 - 定期的にデフラグ
ハードディスクにデータを保存したり削除したりしていると、だんだんと1つのファイルがハードディスクのあちこちの位置に分割して保存されるようになってくる。これが断片化だ。断片化したファイルを読み込むためには、ハードディスクの複数の個所にアクセスしなくてはならず、無駄にハードディスクを駆動させてしまう。つまり電力も余計にかかってしまうというわけだ。
これを解消するためには、ハードディスク内を整理する必要がある。これを行うのがデフラグだ。[スタート]−[すべてのプログラム]−[アクセサリ]−[システムツール]−[デフラグ]を選択するとディスクデフラグツールが起動する。デフラグを実行したいドライブを選択し、[最適化]をクリックするとデフラグが実行される(画面4)。
一度デフラグを実行しても、使っている内にまたハードディスク内のデータは断片化されていく、月に一回というように期間を決めて、定期的に行うよう心がけよう。
●外部デバイスで節電 - 使用しないデバイスを外す
マウスをはじめ、いろいろなデバイスをUSBでつないで使用していないだろうか? このような外部デバイスはつないでいるだけで電力を消費することがあるので、使用するときだけつなぐようにしよう。また、ワイヤレス機器を停止するボタンが付属するなど、個別のデバイスを停止できる製品もある。使用しないときには停止して、電力の無駄遣いを避けるようにしよう。
ちなみに、上記と同じ機種を使用して、USBマウスを外付けした状態と、接続していない状況を比較してみた。非接続の場合には、バッテリーの持ち時間は約1割の増となった。これも、PCの機種やバッテリーの状況、使用環境によって異なるが、効果は明らかに出そうだ。
以上、簡単に実践できるバッテリーを長持ちさせるワザを5つ紹介した。マルチタスクはしない、メモリを増設するなど、他にもワザはあるだろう。なるべく長く仕事が続けられるよういろいろと試してほしい。
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編集部:池田利夫+岡本奈知子(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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あと1分、あと1秒……。そのわずかな時間が、ビジネスに影響してくるかもしれない。日頃から節電に心がけ、少しでも長く使えるようにしよう。
バッテリーを長持ちさせるには、いろいろな方法があるが、今回はその中でも割と簡単に実践でき、効果のあるワザを紹介する。
●電源オプション設定を変更する
まずは電源オプションをバッテリーを長持ちさせる設定に変更しよう。電源オプションとは、パソコンやモニタの電源を管理する機能。ある一定時間何も操作しなかった場合に、自動的にハードディスクやモニタなどの電源を切るよう設定することができる。
コントロールパネルを開き、[パフォーマンスとメンテナンス]−[電源オプション]を選択し、[電源オプションのプロパティ]で設定する。時間の設定は個々に行うこともできるが、あらかじめ数パターン用意されている。バッテリーを長持ちさせるような設定も用意されているので、これを利用すると簡単だ。
[電源設定]の[▼]をクリックすると、設定の一覧が表示される。この中から[バッテリーの最大利用]を選択しよう(画面1)。すると、モニタの電源を切る時間、システムをスタンバイにする時間、システムを休止状態にする時間が設定される(画面2)。[OK]をクリックすれば設定は完了だ。
[バッテリーの最大利用]を選択しよう | システムを休止状態にする時間が設定される |
なお、自分でそれぞれの時間を指定し、それを設定として保存しておくこともできるので、自分の操作状況に合わせて新たに設定を作るのもいいだろう。いずれにせよ、操作もしていないのに電源が入れっぱなしの状態にしておくのではバッテリーを消費してしまうのでやめておこう。
●約20%も長持ち - ディスプレイの輝度を落とす
ディスプレイの明るさについては、通常あまり調節したりしないだろうと思う。しかしちょっと考えてみればわかることだが、明るくするためにはより電力を必要とする。ならば気にならない程度に暗くすれば電力の消費を抑えられるというわけだ。
たいていのディスプレイには、前面に明るさを調整するボタンが付いているので、これを使って少し輝度を落としてみよう。詳しい操作方法については、操作解説書を参考にしてもらいたい。
なお、あまり暗くしてしまうと、今度は目に負担がかかってしまうので、適度な明るさになるよう注意してほしい。
ちなみに、大容量バッテリーを搭載したLOOX U(約1年半使用)で、輝度を最大と最小の状態で比較してみた。最小の場合には、バッテリーの持ち時間は約2割の増となった。PCの機種やバッテリーの状況、使用環境によって異なるが、効果は明らかに出そうだ。
●約10%も長持ち - 壁紙を白にする
デスクトップに表示される壁紙。実はこれにも消費電力を押さえるためのワザが隠されている。あらかじめWindowsで設定されているものを使っている人、壁紙をダウンロードして使っている人、自分で用意した画像を利用している人、さまざまいることと思うが、実は壁紙は白が一番消費電力が少ないのだ。液晶ディスプレイでは、常に後ろからライトが当てられている。何もしていなければライトの色そのままの白となるわけだが、逆に色を付けるためには、光を遮らねばならない。この光を遮るという作業のために電圧が必要となってくるので、白い壁紙の方が省電力になるというわけだ。特に画像を表示している必要はないと思うのであれば、思い切って白一色にしてしまおう。
コントロールパネルを開き、[デスクトップの表示とテーマ]−[画面]を選択する。[画面のプロパティ]の[デスクトップ]タブで、[背景]を[なし]にし、[色]を白に設定しよう(画面3)。これでデスクトップが白一色となる。
[背景]を[なし]にし、[色]を白に設定しよう |
ちなみに、上記と同じ機種を使用して、Windows搭載の緑色が多い壁紙と、白一色の画面で比較してみた。白の場合には、バッテリーの持ち時間は約1割の増となった。これも、PCの機種やバッテリーの状況、使用環境によって異なるが、効果は明らかに出そうだ。
●HDDで節電 - 定期的にデフラグ
ハードディスクにデータを保存したり削除したりしていると、だんだんと1つのファイルがハードディスクのあちこちの位置に分割して保存されるようになってくる。これが断片化だ。断片化したファイルを読み込むためには、ハードディスクの複数の個所にアクセスしなくてはならず、無駄にハードディスクを駆動させてしまう。つまり電力も余計にかかってしまうというわけだ。
これを解消するためには、ハードディスク内を整理する必要がある。これを行うのがデフラグだ。[スタート]−[すべてのプログラム]−[アクセサリ]−[システムツール]−[デフラグ]を選択するとディスクデフラグツールが起動する。デフラグを実行したいドライブを選択し、[最適化]をクリックするとデフラグが実行される(画面4)。
[最適化]をクリックするとデフラグが実行される |
一度デフラグを実行しても、使っている内にまたハードディスク内のデータは断片化されていく、月に一回というように期間を決めて、定期的に行うよう心がけよう。
●外部デバイスで節電 - 使用しないデバイスを外す
マウスをはじめ、いろいろなデバイスをUSBでつないで使用していないだろうか? このような外部デバイスはつないでいるだけで電力を消費することがあるので、使用するときだけつなぐようにしよう。また、ワイヤレス機器を停止するボタンが付属するなど、個別のデバイスを停止できる製品もある。使用しないときには停止して、電力の無駄遣いを避けるようにしよう。
ちなみに、上記と同じ機種を使用して、USBマウスを外付けした状態と、接続していない状況を比較してみた。非接続の場合には、バッテリーの持ち時間は約1割の増となった。これも、PCの機種やバッテリーの状況、使用環境によって異なるが、効果は明らかに出そうだ。
以上、簡単に実践できるバッテリーを長持ちさせるワザを5つ紹介した。マルチタスクはしない、メモリを増設するなど、他にもワザはあるだろう。なるべく長く仕事が続けられるよういろいろと試してほしい。
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編集部:池田利夫+岡本奈知子(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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