2月11日、日産スタジアムで開催されるW杯アジア最終予選、日本−オーストラリア戦。現在グループ首位をキープするオーストラリアに、勝ち点2差で2位につける日本にとっては、絶対に負けられない戦いとなる。

決戦を目前に控え、日本代表の守りの要=中澤佑二が、TBS「スーパーサッカー」(7日放送)のインタビューに登場。その意気込みを語った。

「ディフェンス面においては日本一。人間的にも申し分ない。チームを引っ張っていくタイプじゃないけど、彼をみて付いていく選手はいる」と絶賛したのは、日本代表・岡田武史監督だったが、2006年、W杯の初戦では今回対戦するオーストラリアを相手に1−3という大敗を喫している日本。6分間で取られた3点は、中澤にとって大きなトラウマとなり、以後半年間、代表を辞退するほどの葛藤にさいなまれた。

当時を振り返り、「半年間凹みまくって、もう代表のことなんか考えたくもねー、みたいな」と話す中澤は、その後、オシムのラブコールに応えて代表復帰を決意。現在の活躍は周知の通りだが、屈辱の敗戦から2年半。いよいよ迎えるオーストラリア戦について、「オーストラリアに勝ちたい。とにかく運動量で圧倒するしかない。誰かがボールを持ったら必ず2〜3人で囲んで――。勝てると思いますよ」と冷静に語った中澤だが、不安もあるという。

「ホームゲームだと尚更サポーターの目が“早く行けよ”、“ちんたらパス回してんじゃねーよ”みたいな空気なんです。始まったときから。0−0が続くと、“引き分けか?”、“早くしろよ”って声がとぶ訳ですよ。そういう空気に負けないメンタリティが大事」と話す。本来なら、ホームゲームは自軍に有利とされるが、日本代表にとっては重圧になってしまうのか。インタビューの最後に中澤は「勝てばいいんです」と引き締めた。