アルゼンチン代表FWカルロス・テベスがウェストハムに移籍する前に所属していたブラジルのコリンチャンスが24日夜に行われた理事会で、何かと物議を醸したメディア・スポーツ・インヴェストメント(MSI)社とのパートナー関係を解消することを決定したことがわかった。10年契約はまだ半分以上残っていた。
 2週間前にはブラジル連邦裁判所が、ブラジルのMSIの代表を務める代理人のキア・ジョオラビシアンとロシア人富豪のボリス・ベレゾフスキーに、資金浄化疑惑で逮捕状を出していた。
 古豪のコリンチャンスは2004年12月にMSIと資本提携を結ぶと、ただちに補強に大金を投資。ボカ・ジュニアーズから南米移籍金最高額でテベスを獲得、さらにリバープレートからはアルゼンチン代表MFハビエル・マスチェラーノ(現リヴァプール)を獲得した。それからわずか1年足らずで、ブラジル全国選手権に優勝したが、当時からクラブの理事とMSIとで選手や監督の契約に関して意見の相違があったと報じられていた。そして、昨年8月にテベスとマスチェラーノがウェストハムへ移籍すると、 2006シーズンは残留争いを展開し、今年も現在17位に低迷している。