2画面液晶のDSスタイルケータイ「D800iDS」。液晶はどちらも2.2インチのTFT液晶だ。

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折りたたみタイプの携帯電話で、液晶画面が2つ搭載していてボタンがついていないというDSスタイルの端末がドコモから発売になった。三菱電機製のD800iDSである。通常の液晶画面と、ふれることで操作ができるタッチパネルディスプレイの2画面を備えている。誰もがボタンを使っての操作に慣れているだけに、これは使いづらいのではないだろうかと思い、さっそく購入してみたのである。


■D800iDS 本体紹介

まずはカンタンにスペックを紹介しよう。数値につく“約”は省略させていただいた。サイズは高106mm×幅49mm×厚21mm。重さは122g。連続待ち受け時間が550時間(移動時は400時間)、連続通話時間が170分で、テレビ電話時が90分である。

メインディスプレイはTFTで2.2インチ(横240ドット×縦320ドット)、最大26,144色が表示できる。液晶の裏面にサブディスプレイは準備されていない。これまでの折りたたみタイプのケータイのボタン位置にタッチパネルディスプレイが搭載されている。液晶は2.2インチのTFT液晶(横240×縦320ドット)で65,536色表示が可能だ。

正面から見たD800iDS。サブ液晶もなくいたってシンプルなデザインである。

メインカメラ(アウトカメラ)は、有効画素130万画素のCMOSカメラで、最大記録サイズが1,024×1,280ピクセル、サブカメラ(インカメラ)は有効画素数10万画素のCMOSカメラである。データフォルダ容量は非公開とのこと。外部メモリ用のスロットは準備されていない。本体カラーはホワイト、ブラック、シルバーの3色が準備されている。筆者はブラックを購入した。

本体左側面。左より赤外線ポート、イヤホンマイク端子、TASKキー、伝言メモ/シャッターキーが並ぶ。本体右側面。ボタンや端子などはなにもついていない。かなりシンプルだ。

■実際に操作してみると意外に便利

外観は、いたってシンプルな端末なのだが、何もない背面パネルは着信やメールの受信時などにイルミネーションが点灯する。サイドキーを押すことで時間を確認することも可能だ。残念なのは誰からの着信・メール受信なのかがわからないことだ。これまで折りたたみタイプを使っていて、誰からの着信を確認してから電話に出たり、メールを読んだりしていたので、いちいち端末を開かないといけないのはけっこう不便かもしれない。

メールが届くとこのようにイルミネーションで知らせてくれる。同じように電話がかかってくるとこのようなイルミネーションが点灯する。サイドキーを押すことで時間の確認も可能。開いていた端末を閉じても同じように点灯する。

タッチパネルディスプレイは、3つの操作モードが選択できる。タッチしていくだけで操作ができる超カンタンモードの「3キーモード」と、頻繁に使う6つの機能から選択していける「6キーモード」、そして従来どおりの使い方ができる「10キーモード」だ。これらのモード切り替えはカンタンにできるが、モードを切り替えるたびに再起動がかかるのでちょっと待たないといけない。ちょっとめんどうかもと思ったが、実際に使い出すとそうそうモードを変えることはないのでほとんど気にならないはずだ。

3キーモード。カンタンに操作できるモードだ。6キーモード。日頃よく使う機能が6つに分けられているので便利だ。6キーモード時には、このように15キーメニューに切り替えることができる。15キーメニューにはふた通りあって、こちらはツール重視型。同じく15キーメニュー。こちらがメール・iモード重視型。


10キーモード。こちらは十字キーモード。画面下の方にある10キー部分をタッチすることでテンキーモードに変えることができる。こちらが10キーモードのテンキーモード。画面上部にある十字キー部分をタッチすることで十字キーモードに切り替えられる。10キーモードのオールキーモード。十字キーとテンキーをひとつの画面で操作ができるモードだ。従来の携帯電話と操作はほとんど一緒である。

操作前は、タッチパネルにタッチするからきちんと押せているのかわかりづらいと思っていた。しかし、「フォースリアクタ」という機能が準備されていて、タッチすると本体が振動するようになっているので、きちんとタッチされているのがわかるようになっている。

本体へのタッチは付属のスタイラスペンで行う。スタイラスペンはストラップとして本体に取り付けることができるのでなくすことはないだろう。もちろん指でタッチすることも可能だ。ただ、筆者のような太い指の場合、違う場所にふれてしまうことも多いので、スタイラスペンを使う方が便利だと感じたのだが、これは慣れかもしれない。

スタイラスペンはストラップとして本体にぶら下げておくことができる。

次のページでは、スタイラスペンを使った文字入力機能を見ていただこう。