■カメラ機能は“記録する”程度に思った方がいい

D800iDSには、有効画素数約130万画素のCMOSカメラが用意されている。実際に撮影してみたところ、残念ながらそれほどキレイには撮影できない。夜景モードや屋内モードといったシーン選択もできないし、マクロモードも準備されていない。暗い場所で撮影する際のライトやフラッシュも準備されていないのである。

最近の三菱製の携帯電話の写真はかなりキレイに撮影できるのに、こういった仕様にしたということは、カメラとしてはそれほど重要視していないということであろう。それよりも記録した写真に手書きして、コミュニケーションをとる、といった使い方のほうが重要と考えたのではないだろうか。実際に撮影した写真を見ていただこう。そうそう、このD800iDSは、縦撮りして縦に保存するタイプである。最初はそれを知らずに何枚か横撮りをしてしまった。

●晴天時に撮影した写真


●曇天時に撮影した写真


●屋内で撮影した写真


●アーケード内で撮影した写真


●蛍光灯下で撮影した写真（パンフレットを撮影）


●電球下で撮影した写真（パンフレットを撮影）


●夜景を撮影


撮影した写真は内部メモリに保存される。内部メモリの容量はカタログ、取扱説明書などには記載されていない。そこでインフォメーションセンターに問い合わせてみたところ、データは公開していないとのことだった。取扱説明書には電話帳なら最大700件、メールなら1,000件、写真なら96×72ピクセルのエコノミーモードなら904枚、1,024×1,280ピクセルのファインモードなら26枚などという説明は書いてあるが、それ以上のことは書いてない。たとえば、電話帳に300件のデータが入っていて、500件のメールが保存されていて、1,024×1,280ピクセルのファインモードで写真を10枚撮影した場合、あと何枚写真が保存できるかっていうのはわからない。それも聞いてみたのだが、教えられないとのことである。

外部メモリがないので、写真などをパソコンに保存したい場合には、メールで送信するか、赤外線で送らないといけない。しかし、それはかなり時間かかるので不便だ。そういった場合には、「ドコモケータイdatalink」ソフトを利用すればいい。ソフトはドコモサイトからダウンロードすることができる。ただし、D800iDSとパソコンを接続するケーブルは別売なのでご注意を。また、このソフトは２月20日現在Windows VistaやMac OS Xには対応していない。Vistaには後日対応されるようだが、Mac OS Xには対応する予定はないようである。

「ドコモケータイdatalink」でパソコンに写真を取り込んでみた。電話帳のデータやメール、スケジュールなどもやりとりすることができる。

■Kijimoto's EYE

最近、携帯電話で写真を撮ることが多いので、携帯電話で美しい写真をと思うことが多い。したがって携帯電話のカメラにもそこそこの機能を追求してしまっている筆者なのだが、このD800iDSは、これはこれでアリかなと思う。撮った写真に手書きして送ることができるっていうのはかなり楽しめるし、いざというときに役立つはずだ。新しいコミュニケーションが生まれそうかなと感じるのである。ただし、相手も同じような機能がないと面白くないので、この手の携帯電話が増えたらという前提となるのだが。

筆者がいちばん慣れなかったのが、上側の液晶にもタッチしてしまうってこと。下側の液晶にタッチして操作していると、上側の液晶にも、ついタッチしてしまうのだなぁ。タッチ式ってダイレクトにできるから、つい上側の液晶でもタッチしてしまうのだろうが、これはなかなか慣れない感じだ。
しかし、娘に触らせたところ、なんの問題もなく操作できる。娘に聞いてみると、「だってDS（NINTENDO DS）と同じやん」とのこと。なるほど。確かにその通り。筆者はザウルスとか、ポケットPCとか、タブレットPCとか、液晶画面がひとつでダイレクトに操作する端末しか使っていない。なので「スタイラスペンで操作する＝液晶画面をダイレクトに操作する」ということに体が慣れすぎてしまっていたのだ。DSを使い慣れている人にはなんの違和感もなく触れるということを娘におそわった次第である。なるほど、DSスタイルとはよくいったものだ。

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■D800iDS
■NTTドコモ

編集部：木地本 昌弥
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