鮮烈なチームパフォーマンスでメキシコを粉砕した影山ジャパン。このまま一気に波に乗るか。(C)REUTERS/AFLO

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 攻守両面で圧巻のチームパフォーマンスを披露した。
 
 現地時間5月26日、ポーランドで開催中のU-20ワールドカップ・グループリーグ第2節が行なわれ、日本はメキシコを相手に3−0の快勝を収めた。21分、藤本寛也の浮き球パスに呼応した宮代大聖がダイレクトショットをゴール右隅に突き刺して先制。守っては球際での粘り強い対応が際立ち、局面打開に長ける敵アタッカー陣を巧みに封殺した。そして52分にCKから田川亨介が技ありヘッドを決めてリードを広げると、76分には途中出場の中村敬斗から田川と繋いで、最後は宮代が豪快にダメ押し弾を蹴り込んだ。
 
 難敵相手に3−0の快勝を収めた影山ジャパン。これで1勝1分けの勝点4とし、ラウンド・オブ16進出に大きく前進した。
 
 この日本のハイパフォーマンスを絶賛したのが、ブラジルの全国スポーツ紙『LANCE!』だ。「まるで脅威を感じることなく日本がメキシコに完勝!」との見出しを打ち、以下のようなマッチレポートを掲載した。
 
「日本の若き精鋭たちが、メキシコになんら仕事をさせることなく勝利を掴んだ。とりわけ冴え渡っていたのが攻撃陣で、多彩なバリエーションでメキシコの守備陣を混乱させたのだ。素晴らしいパスを受けたミヤシロが見事なフィニッシュで先制点。日本は焦って前に出てきたメキシコを巧妙にいなし、その後も敵の守備の穴を的確に突いていく。前半にゴールを(オフサイドで)取り消されたタガワがセットプレーからゴールを挙げると、日本はスローダウンしながらゲームをコントロール。鋭いカウンターからさらに1点を追加する試合運びの巧さで、メキシコを完膚なきまでに叩きのめしたのだ」

 
 久保建英、安部裕葵、大迫敬介らがA代表に選出され、言わば“飛車角抜き”で苦戦も予想されたU-20日本代表。あらためて分厚い選手層と戦術の高い浸透度を見せつけ、ポーランドの地で勇躍を続けている。
 
 日本はグループ首位突破を懸けて、現地水曜日にイタリアとの最終戦に臨む。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部