YouTubeにアップされた動画のワンシーン

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「【悲報】竿を叩き折られる」。釣りの動画などを投稿するYouTuberグループのこんなタイトルの動画が、インターネット上で話題になっている。

動画は、男性が定点カメラで釣りの様子を撮影していると、隣で釣りをしていた見知らぬ男性から「カメラ邪魔や」と激怒され、自身の竿を破壊されるという内容だ。コメント欄では「警察沙汰ですよね...」「ネタですか?」など反響を呼んでいる。

「まさかの出来事にパニック......!」

動画を投稿したのは、主に釣りの動画を投稿しているYouTuberグループだ。チャンネル登録者数は約1万2000人にのぼり、人気動画の再生回数は14万回超に達している(2018年5月17日時点)。

そんなグループは2018年5月15日、「【悲報】竿を叩き折られる」と題する動画を公開した。動画の説明欄では「いつも通り釣りをしながら撮影してた所.........まさかの出来事にパニック......!!」としている。

動画では、グループの男性YouTuber(A氏)が木くずの漂流する水辺で釣りをしていた。背後の定点カメラと釣り竿に設置した小型カメラで、その模様を撮影していたらしい。するとそこに、見知らぬ男性が近づいてきた。

釣りの場所取りをめぐって、A氏は「たぶん、クロスしてるっすね」と指摘。男性は「何しとんねん、どっか行け」といら立ったように言い、A氏は「僕が先に投げてたんすけど」と返答しながらも「すいません」と謝った。

ただ、男性はそれでも「お前、さっきから何やねん。キャストするとき、カメラ邪魔やしさあ」「ホンマに。バリうっとうしいねん」とイライラを抑えられない。

A氏が「(カメラを)どけますわ」と返答した瞬間、男性は定点カメラ近くの岩壁に近寄ったかと思うと、そこに立てかけてあったA氏の竿をつかんだ。

「ガシャン」

岩壁にそれをぶつけて、当然のごとく真っ二つに。そのまま地面に放り捨て、「死ねボケ!」と去って行った。A氏は茫然と突っ立ったまま、その後姿を見つめる。我に返ったように「え、ちょっ、待って」と動揺をあらわにした。

「示談になりました」

その後、同じグループの男性YouTuber(B氏)が「釣れた?」とA氏の元へ。

事情を聞いて、B氏は「これはアカンやろ。警察沙汰やんけ、こんなもん。言わんかったん?何も」と怒りをあらわに。A氏は「動画回してるし、もし俺らのこと知ってる人やったら...あんま何も言わんとこう思うて」「パニックなっとった。何が起こったか分からんかったもん」と説明していた。

このように「竿を叩き折られた」一部始終を撮影していた動画は、コメント欄やツイッターで物議を醸すことになった。A氏が唐突にこんな被害に遭ったと考えるユーザーからは、

「釣り好きとして竿を折るなんて本当に許されない行為です」
「これは警察沙汰ですよね...さすがにひどい」
「警察に捜査してもらって器物損壊罪で訴えていただいてもよろしいでしょうか?!」
「ただの犯罪ですね。被害者増やさないためにも、被害届出して処罰してもらいましょう」

との反応がある一方、一連の出来事は仕組まれたものではないかと見る向きも。「ネタですか?」「やらせでしょ」との声が寄せられていた。

A氏は17日昼、ツイッターで「先日の動画の件について」長文の説明文を投稿。「ご心配してくださった視聴者の皆様。ありがとうございます」と切り出し、

「実際に起こった事実であり解決致しました」
「簡潔に報告させて頂きますと、示談になりました」

と説明した。実際「ロッド叩き折りマンさんには、ロッド代金等をキッチリ頂いております」という。

その上で「釣り人、誰しもがあのような方達では無いです。ただ、実際に起こったのは事実です。私自身も今回の件を教訓に撮影時はカメラの三脚や声量など周りの方達に再度しっかり配慮しなおして撮影に臨みます」としている。

J-CASTニュース編集部では、「実際に起こった」ことなのかどうか、メールやTwitterのダイレクトメッセージでグループに取材を申し込んでいる。回答があり次第、追記する。