同じ駐車場で赤ちゃんが1日違いで誕生(画像は『Inside Edition 2017年9月14日付「Double Whopper: 2 Babies Delivered in Same Burger King Parking Lot:‘This Is a Joke. This Can't Be’」』のスクリーンショット)

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まさかそんな偶然がというような出来事が米ニュージャージー州デンビルで起こった。2人の妊婦が1日違いでファストフード店の駐車場にて出産したのである。駆けつけた警察官や消防団も驚きを隠せない。『Inside Edition』『CBS News』『NBC New York』など複数のメディアが伝えた。

9月8日の夜7時30分頃、「赤ちゃんが産まれそう」と911通報が入った。警察から連絡を受けたボランティア消防団のリッチ・ヨブスさんとパートナーのEMT(救急救命士)のシャノン・コヴァートさんはすぐに現場へと駆け付けた。

赤ちゃんの両親は、セント・クレアズ・デンビル病院へ向かう途中で渋滞に巻き込まれた。その時、母親に陣痛が始まり破水したため、急きょファストフード「バーガーキング」の駐車場に入った。父親から話を聞くと今回は3人目の子供で、これまでの2人も結構早い出産だったという。その言葉通り3番目の赤ちゃんも、ヨブスさん曰く「破水して10分もしないうちに産まれた」そうだ。ファストフードという思わぬ場所でのスピード出産となったが、母子ともども健康で男児を抱いた母親は救急車で病院へと搬送された。

その翌日の夜、またしても「赤ちゃんが産まれる」と緊急通報を受けたヨブスさんとコヴァートさんは、現場が同じバーガーキングの駐車場であると知り「嘘だろう? 2日続けて同じ場所で!?」とあまりの偶然に驚き「冗談かと思った」と話している。

昨晩同様、急いで同じ場所に向かった2人は、パトロール警官と一緒に母親の出産の手助けにあたり、産まれた男児の首とお腹に巻き付いていたへその緒を切って、母ともども救急車で病院へと送った。ヨブスさんによると、「前日の赤ちゃんよりもさらに早く出てきた」そうだ。ちなみに2人の母親が車を停めて出産した場所は、30フィート(約9メートル)ほどしか離れていなかったという。

2日目に再び母親と男児を搬送したセント・クレアズ・デンビル病院で、コヴァートさんは看護師の1人に「どこで赤ちゃんは産まれたの?」と聞かれ「バーガーキング」と答えると、「じゃあ、そのちっちゃな“ワッパー”を見せてもらおうかしら」とジョークが返って来たという。“ワッパー”はバーガーキングの代表的バーガーの一つで、店にも「the Home of the Whopper(ワッパーの家)」という看板が掲げられている。

コヴァートさんは「きっとこの子は、“ワッパー”というニックネームで一生呼ばれるかも知れないって思いました」と笑いながら話し、ヨブスさんはあまりの偶然に「いやもうただただワクワクしましたよ!」と無事に赤ちゃんが産まれたことへの喜びを語っている。

画像は『Inside Edition 2017年9月14日付「Double Whopper: 2 Babies Delivered in Same Burger King Parking Lot:‘This Is a Joke. This Can't Be’」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)