リオデジャネイロ五輪の開幕が迫ってきた。サッカー・リオ五輪日本代表(U-23)は、日本時間8月5日に初戦となるナイジェリア戦を迎える。

27日には、ブラジルのアラカジュで4部・CSセルジッペと練習試合を行ったリオ五輪代表は、前半開始早々、見事なパスワークからオーバーエイジ枠の興梠慎三が先制点を奪うも、前半終了間際に追いつかれて引き分けに終わった。

すると、28日、日本テレビ「NEWS ZERO」ではサッカー解説者・北澤豪氏が同一戦を解説。「オーバーエイジがゴールしたり、意味のある試合ではあった」という北澤氏だったが、「今やるべき問題点も見えた」とも――。

「自己主張せよ」という言葉がビジョンに映し出されると、同氏は「この試合のポイントはオーバーエイジの3人(興梠、藤春廣輝、塩谷司)が入ってチーム力を上げたり、変化をもたらさないといけない」と言い、日本が失点した直後のシーンに着目。失点直後の日本は、特に会話や戦術の確認をすることなく、プレーの再開に応じようとしているかに見えた。

「オーバーエイジが入ったとしても失点がゼロになるわけではない」という北澤氏は、「強化試合で点を獲られる課題が見えたことはいいんですけど、果たしてこの問題は解決されるのか」と疑問を呈す。「この雰囲気、この様子を見ていると何も言わないんですよ。リーダーでもある彼らが自己主張せず、何が問題だったのかって」と続けると、「試合まで1週間ですよ。言うことによって守備戦術を共有しなければ失点は防げない。言わない、自己主張しないというのはチーム力が上がらない」などと指摘した。