「ネットを捨てよ、旅へ出よう」ネット依存の弊害を解きながら、どこかで聞いたことがあるようなフレーズを口にする識者は少なくない。思想家・東浩紀も最新刊『弱いつながり検索ワードを探す旅』(幻冬舎)の中で、旅に出ろと説く。しかしその主張は他の人たちとは一味違う。旅先で「とにかく必要なのはネットへの接続」と言い、「観光地ではうつむいてスマホで検索すべし」と言い切る。苦難を乗り越えて秘境を訪れ自分を見つめ